2025年画廊企画PART5
アマダレ2025
鈴木藤成・栗原巳侑・高橋侑子
2025年5月17日[土] ― 25日[日]
AM10:30-PM7:00(20日火曜休廊・最終日pm5:00)
本年で 11 年、11 回目となる「アマダレ展」を開催致します。
アマダレ展は、東北芸術工科大学芸術学部長、日本画領域教授である長沢明氏が、この画廊翠巒で個展を開催したご縁から実現した、当画廊と長沢明氏による、東北芸術工科大学大学院を修了し、今後の制作に期待を寄せる若手作家の選抜によるグループ展「若手作家育成事業としての東北芸術工科大学とのコラボ企画展です。
そして今回の第 11 回展より、大学院編成が改定され、これまでの日本画、洋画、版画とそれぞれの領域から絵画領域として統合されたことを踏まえ、絵画全般ということになり、今年は絵画領域大学院修士を昨年度修了した作家 3 人として推薦されました。
鈴木藤成は、学生選抜展や山形ビエンナーレで頭角を現し、栗原巳侑は、前橋生まれ福島育ちで、第13回西会津国際芸術村公募展青少年の部大賞山形市買上げ賞、ブレイク前夜賞 Q1 賞を受賞、高橋侑子は、若手アーティストの登竜門と言われる Idemitsu Art Award 2023 グランプリや昭和会展で昭和会賞を受賞するなど現在時の人として大活躍をしています。
画廊主・梅津宏規
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「アマダレ」 グループ展主旨
芸術の世界は必ずしも結果を伴うものではないが、たとえ結果がどうであれ、描き続けていくだろう彼等。一つの方向を向き描き続ける作業は、雨だれが石を穿つ様と重な、ときには「描くべき意味」を飛び越えていく。描くことが思考を超えた時にしか、見せることができない世界がある。私は芸術のフィールドに、そんなプレイヤーに立ってもらいたい。
またアマダレは「!」の別名であることから、彼らが自分の世界を求める中で見つけた「!」を、僕らにも見せる機会になってほしい。
長沢明
鈴木藤成 SUZUKI Tôsei CV
絵画において私は、日常の中にありふれた素材、特にブルーシートのような工業製品に関心を寄せている。
それらは生活の一部としてあまりに自明であり、意識されることは少ない。
私はそうした素材に潜む関係性を、日本画材(和紙や胡粉、岩絵具など)を用いて描くことで、物質と視覚のあいだにある「違和感」や「問い」を立ち上げたいと考えている。描くことは写すことではなく、素材と向き合い、そこにある気配や温度を探る行為である。日々の制作では、ものの表層だけでなく、その背後にある「見えない風景」をすくい取ることを心がけている。
栗原巳侑 KURIHAEA Miu CV
人類の普遍的課題である死を見つめ、それと向き合い受容する人間のあり方を主題に制作。
現在は土地が人の声や行動を記録し、それを再現する「ストーンテープ理論」(地縛霊を説明する上での理論のひとつ)を基軸に、土や砂鉄を用いた表現を展開している。
高橋侑子 TAKAHASHI Yuriko CV
日常の風景、身近なもの、こと、友人などをモチーフにドローイングを行い、それらを基に絵画制作をしています。鮮度を大切にしています。いつでも新鮮な気持ちで画面に向かえるよう、絵に描く対象が偏らないよう気を付けていますし、その為にできる限りいろいろな場所に出かけるようにしています。実際キャンバスに向かう際には、色の鮮度を失わないよう手数を増やすのではなく、減らす努力をしています。いい絵を描くために日々コンディションを整えています。一生懸命夢中になって描きすぎても鮮度は失われるので、ちょうどいい距離感を保つことが最大のポイントであり自身の課題です。
鈴木藤成
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栗原巳侑
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「Three windows」 |
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「washbasin」 |
高橋侑子
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「窓」 |
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「呼び声」 |
アマダレ 2025 鈴木藤成・栗原巳侑・高橋侑子 DM-PDF
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