2018年画廊企画PART2
須藤和之 展
― CONSTRUCTION ―
「朝の兆し」F10 岩彩 クロード・モネ「印象・日の出」の画面構成から
2018年2月17日[土] ― 25日[日]
AM10:30-PM7:00(20日火曜休廊・最終日pm5:00)
20世紀を代表する世界的巨匠、サルバドール・ダリは、「絵画は平面上に色を用いて建造する
こと、コントラクション(構成)である」と言っています。
絵を描くということは、物を描くと同時に画面を構成すること、画面に何らかの秩序を創り出
すことです。
本展では、情緒的、詩情的作品を描くといわれる須藤和之氏が、洋の東西に関わらず、過去の
名画と言われる絵画に潜む、様々な秩序、絵画構成を探り、黄金比や対角線構成法、三つわり法
などによって描かれている名画の構成、構図を参考にしながら、まったく異なるあらたな命を生
み出した新作約20 点を展示致します。
クロード・モネや俵屋宗達など、とても有名な作品のCONSTRUCTION を基盤に、どのよう
な作品が表現されているのか、是非ともご高覧ください。
画廊主・梅津宏規
[作家制作意図]
自然の摂理から生まれた数字を絵画の中に当てはめて、点と点とを線で結びます。
いくつかの線が交わるその交点には、私らしさという薄皮のさらに奥深く、人の心が無意識に反応す
る「源」のようなものが記されているのではないでしょうか。
感覚を頼りにするのではなく、自然の摂理と絵画の性質が交わる点を探していくと・・・。
絵画という地図を広げて宝探しをするかのような探究心が、私の中に芽生えました。
先人の描いた名画を地図に見立てて、この探究をすると、見るものの視線が巧みに導びかれているこ
とに驚かされます。
名画を参考にしながら、私の作品の中でも宝探しをはじめました
須藤和之
「野とともに」 俵屋宗達作「松図屏風」の画面構成から |
「湖に帰る」 クロード・モネ作「エジプト河畔のポプラ並木」の |
「鏡の桜」 クロード・モネ作「セーヌ河の朝」の |
「星の夜」 クロード・モネ作 |
「春の空」 SM 和紙に岩彩 2018 クロード・モネ作 |
「風の樹」 俵屋宗達作「槙檜図屏風」の画面構成より |