2026年画廊企画PART3
正村公宏 展
― RAW X RAW ―

「RAW」 430X310mm cyanottype 八女紙、ジェルメディウム他 2026
2026年3月7日[土] ― 15日[日]
AM10:30-PM7:00(10日火曜休廊・最終日pm5:00)
千葉県出身で、現在はアトリエと住居を川崎市に構える美術家・正村公宏の個展を一昨年に続き開催します。
正村公宏のこれらの作品は、人物や花、風景といった対象を再現することよりも、「像が生まれ、やがて崩れていく過程」そのものを示しているようです。画面は写真のような具体性を帯びながらも輪郭は曖昧で、粒子状に分解され、部分的に消失しています。そこに現れているのは現在の現実というより、思い出そうとしたときに浮かび上がる不確かな記憶の像で、人物は個人としての固有性を失い、顔は崩れ、背景に溶け込み、「誰か」ではなく人という存在の気配へと変わります。花もまた単なる生命の象徴ではなく、衰退へと向かう時間の只中にある姿としてあり、さらに紙のしわやムラ、分割の痕跡が残されることで、像は世界を透かして見る窓ではなく、物質としてそこにある表面として提示されています。
私たちは対象を見るのではなく、残された像そのものを見、全体を覆う青は夜や深層、過去といった時間の感覚を呼び起こし、現前する世界ではなく遠ざかった世界の気配を漂わせます。これらは、存在が確かな形を保つ瞬間ではなく、時間の中で徐々に痕跡へと変わっていく過程、すなわち「見たもの」ではなく「見終わったあとに残るもの」を静かに可視化していると言えるのかもしれません。
そんな大小の新作約 20 点を展示ご高覧頂きます。
画廊主・梅津宏規
![]() |
「熱」 |
![]() |
「After image/道」 |
![]() |
「群青日和/RAW2」 |
![]() |
「「Room/像」 |
![]() |
「Red Spider Lily」 |
尚、他作品や個展会場動画などは以下のブログからご覧頂けます>https://ameblo.jp/suirancom/
正村公宏 展―PDF
正村公宏 CV
2026年画廊企画PART3 正村公宏 展 ― RAW X RAW ―





