2018年画廊企画PART4
三輪途道 展
― 社の番猫 ―
「目指すは大間のまぐろ」28.5X18.5X62cm 檜、漆、白土、彩色 2017
2018年6月9日[土] ― 17日[日]
AM10:30-PM7:00(20日火曜休廊・最終日pm5:00)
2000 年に初めて三輪途道氏 (当時は上原三千代)の個展を画廊翠巒で開催し皆様に作品をご紹介してから、これまで幾度となく個展やG 展を開催、だいぶ間隔が開いてしまいましたが、2012年以来6 年振りとなる個展をこの度開催することとなりました
三輪氏は、木心乾漆、寄木による木造彫刻と言われる1200 年以上前から日本古来の木造彫刻として伝承され、その多くは仏像彫刻として制作されてきた彫塑技術に、独自の彩色を施し今日の現代作品としてあらたな造形を生み出してきました。
約10 年ほど前から視力の低下という難題と共に様々な障害によって、その造形作品はそれまでとは、いささか異なる表情を付帯することになりましたが、三輪氏が芸大大学院時代に模刻した「東大寺俊乗房重源上人像」をご覧になった東大寺関係者が“姿形のみならず、それに宿る魂まで写し得た像”と言わしめたその心眼こそが、三輪の造形力、表現力の真骨頂であり、近年制作されてきた視力の限界の中でこそ観い得たその先にある何か、魂の宿る造形作品をそこに観
ることが出来るのでは・・・と期待するのです。
画廊主・梅津宏規
「社の番猫」 41X32X71cm 2017 |
「回転鮨もありです」 40×28.5×50.5cm 2017 |
「八幡神社の次郎坊」 29×27.5×55cm 2017 |
「いつかは大間のマグロ」 15×13.5×23 ㎝ 2016 |
「地平線から」 48×46×107cm 2016 |
「地平線から」のために 23.5X41cm 2017 |
2018年画廊企画PART4 三輪途道 展 ― 社の番猫 ―