2018年画廊企画PART6
阿部大介・鷹野 健
- collect -
「The desk in the intaglio studio in Geidai」
70×80×60 ㎝ 樹脂系エマルジョン、油性インク 2018
2018年9月8日[土] ― 16日[日]
AM10:30-PM7:00(火曜休廊・最終日pm5:00)
2008 年から画廊翠巒の企画展として始まったグループ展「overflow」に参加してもらったことが切っ掛けで、それぞれの個展もやグループ展を開催してきました。
阿部大介は、愛知県立芸術大学大学院を修了。様々な物体の表面を型取りし、特殊な素材に置き換えた立体を制作。現在は、女子美術大学版画専攻の准教授として教鞭と取りながら、その静かな佇まいの中に生々しさをはらみつつ、物質の変容を予感させる作品制作で注目を集めています。
鷹野 健は、これまでモノタイプによる独自の手法や石膏を画面上に定着させる物質的で情緒的な魅力ある作品を発表しつつ、武蔵野美術大学や現在は東京芸術大学及び多摩美術大学で後進の指導にあたりながら制作発表をしています。
そして、今回は2014 年からユニットによる制作で様々な場面で評価を得ている二人のユニットによる展覧会を開催致します。是非ゆっくりとご高覧ください。
画廊主・梅津宏規
阿部大介と鷹野健のユニットによるプロジェクトは、2014 年に発足しAOMORI PRINT トリエンナーレ2014、ファン・デ・ナゴヤ美術展2016、VOCA 展2018 などで制作発表してきました。
それぞれの展覧会において、はがし刷りという技法よって様々な場所やものから写された作品たちは、それぞれ異なる時間を携えています。
「collect」展では、これまでに作られた作品を抜粋し寄せ集めて展示します。作品たちが持っている様々な時間が混ざり合い重なり合う空間は、時間や場所を超えて、鑑賞者の個人的な記憶や経験と、不思議なつながりを誘発させる装置となります。そしてそれは、物質が辿ってきた時間とそれをめぐる人と場の関係性を捉え直すことができるのではないかと考えています。
鷹野 健
「Snow shovel」 74×97.5cm 写真:山口幸一 |
「みなとのきおく 01 」 140×90 ㎝ 樹脂系エマルジョン、油性インク 2016 撮影 藤井昌美 |
「Bag」 98×65.5cm 写真:山口幸一 |
「Window glass」 120×100cm 写真:山口幸一 |
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