2020年画廊企画PART2
須藤和之 展
- 桃ノ木川 -
「桃ノ木川の風」810X1310mm 和紙・岩絵具・膠
2020年2月8日[土] ― 16日[日]
AM10:30-PM7:00(11日火曜休廊・最終日pm5:00)
今回の個展では、前橋市の中央部を流れる「桃ノ木川」をテーマに作品を描きました。
かつて毎日のように赤城山麓近くの自宅から、前橋の南部に位置する母校まで自転車で片道1時間近くかけ、雨の日も、台風のように吹き荒れる空っ風の日も、雪がちらつく極寒の日さえも、道中にある普段は 穏やかな小川のような桃ノ木川の橋を渡り通った場所。
季節や天候によって大きく表情を変えるこの川は、美大を目指す高校生時代の須藤の脳裏に深く刻まれ、単なる日常の風景の一部とは異なる特異な存在になっていったようです。
今や全国区で活躍し様々な地方の風景さえも描く作家が、この特別な思いのある原風景であるローカルな桃ノ木川をあえて描くことは、全国的な作家になった今でも 故郷をこよなく愛す、この作家の変わらぬ立ち位置としての制作姿勢がよく反映されているのだと 納得させられます。
是非ともゆっくり時間を掛けて ご高覧ください。
画廊主・梅津宏規
「桃ノ木川の畔」 |
「桃ノ木川の黄昏」 |
「陽に染まる」 |
「春の音」 |