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2026年画廊企画PART4

堀越吉行 展

- 自己指示的虚偽とポリフォニック -

 


 

「Acrylic 18」 F40 キャンバスに油彩 2026

 

2026418[]26[]

 

Am10:30 ―PM7:00 (21日火曜休廊,最終日17:00)

    

アクリル絵具を油絵具で描くことでアクリル絵具についての言及がされなくなる。アクリル絵具について思考しようとすると油絵具が現れてしまいます。それは表象を持たないモチーフ。表象を持たない絵画を描いたという点で、それは絵具のみを見せ、そこに表象を生じさせないことを表そうとし た抽象表現主義の別ヴァージョンと捉えることもできる。それは以前ジャスパー•ジョーンズが行ったジョークとも似ている。創造すること、そこに私の制作はあります。

それは抽象表現主義の画家が絵から取り除こうとした何かと同じなのかもしれない。

直線とモチーフと媒体のポリフォニックを行なっているのかもしれない。絵画的ポリフォニックが今までとは別の絵画を見せられるのではと思い制作している。直線はそれ自体では基本的なものであるが、複数が交わると像をなすと見ようとする。ここであえて何でもないものともし見ることが可能であるならばこの直線たちは抽象であろう。この三重の旋律を交わらせたく描いている。

抽象画の現前への課題。物質を見せるということは不在でしかないのでその部分で表象作品と同列の存在。だが、その物質が精神に変貌するという理想的差延が起こるならば、パロールになれるだろう。抽象表現主義者の用いた絵具の物質感は物質性-廃棄物-には当たらないであろう。不在の作品が光の暴力に対する光の暴力となっているのだろう。

■絵具に解釈について

絵具の媒体として、そのものでありかつ表象であるという立場を私はとっています。絵具が表象を持つことは表現を持つことと言え、表現はモチーフが持っていない内容を表すことができる。表象が表現を持つと言えるのは因果的起源を持つ表現ではなく、メタファーとしての表現であり、そのようなものであれば表象として感情を表現することもできる。

媒体として、意味、感情、それとは別に道具として、新しく作られた道具はそれに伴ってそれを活用するためのシステムが構築される。道具の発明としての絵具。それを新たな意味での道具として発明することで、その道具を活用するための関連した道具が次々と発明され、新たなシステムができるのではないかという絵具の新たな解釈を創りたいという希望から絵具を物質でも媒体でもない何か新たな解釈をしてみたいです。

作品の主題が変わると作品の構造も変貌するのかもしれない。それは主題と残りのものは背景という意味ではなく、作品の構造自体が主題の関数であるという意味においてである。残りのものは背景に属するものと構造に属するものに分けられるのかもしれない。そのような点を考慮すると、複数の構造を持つ作品とも受け取れるかもしれない。

芸術作品の観念論を語ろうとしているのだろう。もちろん対象としての実在論の部分もあります。これらが今回の作品たちのあり方になります。これらのものがどのように鑑賞していただけるのかは私にはわかりません。それは私が現時点の私をどのような色を持っているのかを知らないのと同じように。私にとっては透明なのです。私の様式を私が知ることは現時点ではできないでしょう。

堀越吉行


 
 

    

本展では、「自己指示的虚偽とポリフォニック」をテーマに、「絵画とは一体、何でできている のか」——堀越吉行氏の作品は、そんな根源的な問いを私たちに投げかけます。
ジャスパー・ジョーンズのジョークと作家自身が表現するいわゆる“表象と実体のズレを利用した知的ないたずら”を例に挙げながら、今回の作品へのプロセスを表現しています。
本来、形を作るための「線」や、色を塗るための「絵の具」。堀越氏はそれらを単なる道具としてではなく、互いに響き合う独立した旋律(ポリフォニー)として描き出します。アクリルと油彩を複雑に交錯させ、意味や感情を超えた「絵画そのものの実在」を追求するその試みは、私たちが知る絵画の枠組みを鮮やかに飛び越えてゆきます。
作家自身が「透明」と語る、作為のない純粋な表現の地平。そこに何が現れるのか。新しく発明された装置のような、未知の視覚体験となるのか?ぜひ会場でご高覧ください。

画廊主 梅津宏規


 
 

 

 

「Acrylic 17」
F30 キャンバスに油彩
2026

 

「「Acrylic 20」
F10 キャンバスに油彩
2026

 

「Acrylic 06」
SM キャンバスに油彩
2026

 

「Acrylic 06」
SM キャンバスに油彩
2026

 

「Acrylic 09」
F0 キャンバスに油彩
2026

 

 

 

堀越吉行CV

堀越吉行展2026DM-PDF

 

 

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