
画廊翠巒では、2年ぶり9回目となる広沢 仁氏の個展を開催します。
本展では、近年精力的に制作を続けている彩色木彫作品を中心に、定評のある版画作品、木彫の新作を含めた約30点をご紹介します。
海外でも活躍する作家・広沢仁氏は、長年にわたり美術大学で後進の指導にもあたり、多くの人材を育成してきた実力派作家です。昨年より前橋市に居を構え、新たな制作活動に取り組んでいます。
広沢仁の版画や彩色木彫作品は、写実的・写真的なリアリティを追求するのではなく、あえて原始的でプリミティブな表現を用いることで、物事の本質や価値のあり方を問いかけます。日々の暮らしの中で見出される何気ない情景、そして現代社会の空気感を作家独自の切り口で切り取り、卓越したセンスによって造形化・象徴化された作品群は、力強く人間味あふれる表現として、多くの人にとっての原点を思い起こさせるような、観る者の心に触れ、優しくけれども強く印象を残す、そうしたものです。
広沢仁の豊かな世界をご高覧ください。
画廊主 梅津綾
学⽣の頃、90 年代後半、「ポストモダン」という⾔葉が流⾏っていた。
当時は難しくてよく分からなかったけど、なんか今は分かる。
永い時間をかけて構築されてきた規範や秩序が壊れていく今⽇の状況こそ徹底したポストモダンだ。
その頃受けた授業で何故か忘れられない⾔葉がある。
「⽇本は本来的な意味で近代化を通過していないプレ・モダンの状態なのだから
⽇本のポストモダンを論じることはナンセンスである」なんかすごく分かる。
空を仰げども指標となる星は⾒えない。真っ暗で何もない。
「スターレス」はキング・クリムゾンの曲名から、
何点かのイメージはフランシスコ・ゴヤの版画から引⽤した。
レジンで閉じ込めた作品は、遠距離電話の孤独を、琥珀に閉じ込められたような、
氷河で時間が⽌まったような 永遠とも思える遠さを重ねてみたいとロマンチックに思った。
タイトルは最初、⾕川俊太郎の「20 億光年の孤独」から 20 億光年にしようと思ったが、
地球が⽣まれる時間は少し遠すぎると思い、
次にローリング・ストーンズの「2000 光年の彼⽅へ」から 2000 光年にしようと思ったが、
いやまだ遠いと思い、200 光年に落ち着いた。
レジンは気泡が⼊ったり、濁ったりと 3 回作り直し、完成までに1年かかった。
広沢 仁
>広沢 仁 PF

尚、他作品や個展会場動画などは以下のブログからご覧頂けます>
https://ameblo.jp/suirancom/
2026年画廊企画 PART6 広沢仁展 -Starless-
