2017年画廊企画PART9
小林達也 展
– slow flow –
「舌ったらず」 120.3X91cm 寒冷紗、パテ、コラージュ、カゼインテンペラ、アクリル、クレヨン 2017
2017年10月07日[土]-10月15日[日]
Am10:30 ―PM7 :00 (火曜休廊)
かなり以前から様々な展覧会で目に留まり、いつもとても気になり、ある意味注目しつづけていた小林達也氏の個展を画廊翠巒では初めて開催致します。
絵画には、事象を掴み、それを通す表現者のフィルター精度さえ高ければ そして、再現する能力さえ備わっていれば、これほどまでに純粋に、本能のままにタブローは、まだまだ人を感動させることができるんだと、小林達也の作品を観た時とても不思議な思いがしました。
単に美しい色のハーモニーということではなく、描写力ということでもなく、混合画材の面白さということだけではなく、不協和音と不協和音が重なりそこに生まれるあらたな和音ともいうべき色彩やその形マチエールや質感・・・それぞれ、ばらばらだったものが、まるでオートマチズム的に能動的に調和され、あるべき姿に変化し均衡を保ち始めるような、不思議な統制がそこにはあります。
10代の頃、初めてパリの美術館で目前に抽象絵画を観た時に、純粋に驚き感動した時のような心が、まだ残っていたのかと、彼の作品を観た時に蘇る その感動が懐かしく新鮮であったと・・・。
画廊主 梅津宏規
「slow flow」 117㎝×117㎝ 寒冷紗、パテ、コラージュ、 |
「いていいといい」 45.5×24.2cm 寒冷紗、パテ、コラージュ、カゼインテンペラ、 |
「清んだこと」 59×62.1cm 寒冷紗、パテ、コラージュ、カゼインテンペラ、 |
「生物」 38×33.4cm パネルにクラフト紙、あい紙、カゼインテンペラ、 |