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2026年画廊企画 PART9

Appearance / Street

「Appearance / Street」 F4 パネルに綿布、顔料、箔、グリッター 2026

井里枝展

- Appearance -

2026年9月12日[土]~20日[日]

10:30-19:00(火曜休廊・最終日17:00迄)

 

 
昨年に引き続き、永井里枝展を開催します。永井は、その場所に積層する人々の営みや記憶、感情の気配を描いてきました。目の前にある風景を起点に、静かに、しかし確かに流れる時間や人々の存在を、幾層にも重ねながら画面を構築しています。

本展で描かれるのは、永井が国内外の都市で出会った風景です。活動の場を広げてきた永井は、それぞれの都市がもつ歴史や文化、人々の営みを横断的に、けれども等しいまなざしで見つめています。異なる文脈をもつ都市の風景を、箔を施した画面に、顔料を樹脂膠で溶いて鮮やかに描き出します。きらりと光る画面には自律した現代性があり、日本画の枠組みにとらわれず、今日的な絵画表現を追求する永井の大きな特徴となっています。

これまで永井は、対象を真っ直ぐに捉え、その場所に蓄積された記憶や人々の営みを画面に重ねてきました。しかし本展の最新作では、水面などの「あわい」に映り込む像を通して対象を捉えることで、その表現をさらに展開しています。水面を介して映し出されたモチーフには、それが本来存在する場所だけでなく、水面が存在する場所の文脈も重なります。反射する像は反転し、揺らぎ、現実とは異なる姿を見せます。そこには、これまでの等しいまなざしに加え、永井自身の意思や思考がより強く表れています。

場所と時間、記憶のレイヤーが交差することで新たに展開する、永井里枝の絵画世界をご高覧ください。

画廊主・梅津綾

 
 

 

場所とは単なる物理的空間ではなく、人々の記憶や営みが息づく文化的な空間です。同様に、人も単なる合理的存在ではありません。惑い、憤り、寄る辺なき想いに揺れる、心ある存在です。しかし、その心の働きは世界との関係によって初めて立ち現れます。

道に迷い、そびえ立つ史跡を仰ぎ見たとき、意識は身体を忘れ、遠き過去の熱狂に溶け込んでいます。大河に映る都市を見やれば、数多の人の生活と、それが続いてゆく未来へと視線は伸びています。このとき、私達は場所の外観だけを見ているのではなく、その場に刻まれゆく年月と想いも体感しています。そこに虚実の別はありません。

本展で絵に描かれた場所は、雨上がりの、何気ない人の営みに沿ったところです。それらは虚像として描かれます。色彩は弾け、線は揺らぎ、像を結んでは離れます。うつろう造形としての外観を見つめると、そこに鑑賞者の経験が生まれます。貴方と絵という関係性のうちに、見せかけではない心が立ち現れ、その想いに背を押されて日々が続いてゆくのです。

永井里枝

 
永井里枝 Profil

 
 

Appearance / de Vercingétorix

「Appearance / de Vercingétorix」
M50(72.7×116.7 cm)
パネルに綿布、顔料、箔、グリッター
2026

 

Appearance / am Main

「Appearance / am Main」
M50(72.7×116.7 cm)
パネルに綿布、顔料、箔、グリッター
2026

 

Appearance / Ferris Wheel

「Appearance / Ferris Wheel」
M10(33.3×53 cm)
パネルに綿布、顔料、箔、グリッター
2026

 

Appearance / de l'Étoile

「Appearance / de l’Étoile」
M10(33.3×53 cm)
パネルに綿布、顔料、箔、グリッター
2026

 

尚、他作品や個展会場動画などは以下のブログからご覧頂けます> https://ameblo.jp/suirancom/

永井⾥枝展― Appearance ―> DM-PDF

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