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2026年画廊企画PART10
 

「群⾺尽絵」 53×53cm パネル、和紙、アクリル、顔料、箔 2026

藤原泰佑  展

  ― なくなったもの、まだそこにある、かつて見た私たちの記憶 ―
 

2026 年 11月 7日[土]―15日[日]

 

10:30 ―19 :00 (火曜休廊:最終日17:00 迄)
 
 
 

その⼟地でよく⾒かける看板や、⼟地を代表する名産品。藤原泰佑は、まちの個性を形づくるものを、⼀つひとつ丹念に描きます。そのものを誠実に描こうとする姿勢は、その⼟地に誠実に向き合うことであり、「その⼟地とは何か」という問いでもあります。その⾏為は、まちの肖像画を描くことに近いのかもしれません。まだよく知らない⼈の顔を、細部まで思い浮かべることは難しい。それでも、どんな性格で、何が好きなのか、あるいは、その⼈の⽬が印象的だったという記憶があれば、私たちはそうした断⽚を⼿がかりに、その⼈を少し理解できたように感じることができます。⾒慣れた看板や名産品は、その⼟地の暮らしや営みが表れた、パーソナリティの断⽚でもあります。藤原はそれらを描くことで、まちの輪郭を浮かび上がらせ、その絵に向き合う私たちもまた、断⽚を⼿がかりに、⼀つのまちを知ることができます。
藤原に描かれるそれらには、それらが⽣まれ、⼈々の暮らしとともに受け継がれてきた時間が宿っています。いま⽬の前にある⾵景にある、時代を超えて残る過去の痕跡のレイヤーを感じる藤原泰佑の絵画の世界をご⾼覧ください。

画廊主 梅津綾

 
 

⼿から⼿へと受け継がれ、⼟地の⾵⼟や⽂化のなかで育まれてきた⾝近な⼯芸品や⺠芸品。その伝統は、⼈々の記憶や技術を通して現在まで継承されています。街に⽬を向けると、道沿いに佇む⽯碑や道祖神。それらは宅地化や区画整理などによって移動され、紛失の危機にさらされながらも、その多くは地元の⽅によって⼤切に守られています。遠くを⾒渡すと、より⾼く、より⽬⽴つようにそびえ⽴つ看板や広告が列をなし、新しくできた飲⾷店は気づかぬうちにドラッグストアに、そしてガソリンスタンドへと取って代わられていきます。同時に、何⼗年経っても変わらず「塩」のホーロー看板を掲げたタバコ屋は、いつしか街の象徴的な⾵景となります。
すでに失われたもの、時間とともに役割を変えながら⾵景の⼀部として残るもの。そして形が失われてもなお受け継がれる伝統や、その⼟地固有の⾵⼟。
街は絶えず姿を変えながら、その度に新しい姿を獲得していきます。そこにあったこと、そこで誰かが過ごしたこと、かつて⾒た⾵景。それらは個⼈の記憶として、また誰かと共有された記憶として現在の⾵景に重なり、⽬には⾒えない街の輪郭を形づくっています。
そうした常に移り変わる街の姿を思いながら、その輪郭の⼀端を捉えようと、 ⽇々制作をしています。

藤原泰佑

 

 

「スズラン百貨店絵図」
33.3×33.3cm(S4)
パネル、和紙、アクリル、顔料、箔
2026

 

「前橋テルサ絵図」
33.3×33.3cm(S4)
パネル、和紙、アクリル、顔料、箔
2026

 

「前橋ガレリア絵図」
33.3×33.3cm(S4)
パネル、和紙、アクリル、顔料、箔
2026

 

 

 
 
藤原泰佑PF

 
 
 
尚、他作品や個展会場動画などは以下のブログからご覧頂けます
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2026年画廊企画PART10藤原泰佑展― なくなったもの、まだそこにある、かつて見た私たちの記憶 ―