2022年画廊企画PART9永井里枝展-夜明け前-
2022年画廊企画PART9
永井里枝 展
– 夜明け前 –
「0.02a.m.」 紙、ピグメント, F100 2022
2022年10月8日[土]-16日[日]
Am10:30 ―PM7 :00 (火曜休廊)
今回の個展は、前回の「帰国報告展」以降、本年7月から9月まで、ドイツ・ベルリンで開催され永井里枝が招待出品していた「3+4=1」展(AVVY Contemporary) での展覧会やドイツ滞在で得た様々な交流や情報をもとに、本展は準備されました。
元々日本画科出身ですが、これまでの日本画という概念にとらわれることなく、ピグメントといわれる顔料を樹脂膠で溶き、自ら絵の具を作って制作するなど技術的な日本画の伝統を伝承しつつ、表現や対象物など今日的な興味として取り上げ描いていました。そして今回は、そこにビデオインスタレーションという新たな表現がプラスされ、ペインティングによる表現と動画イメージによる作品とがどうのように混在し、展示されていくのかとても興味深いものになっています。
本年末には国立新美術館で開催のシェル美術展改め出光アートアワードに招待出品が決定したり、来年3月には銀座のポーラ美術館アネックスでの企画展のメンバーに選抜されるなど、今後の活躍が期待されています
画廊主 梅津宏規
[制作意図]
心は何処にあるか」という問いを出発点に、その答えを「場所」の内に探り、そこに生きる人々の感情、考えを表すことを試みています。今回、深夜0時から未明にかけての夜明け前に、眠れずにいる人々の居る場所を見つめます。日中を人は集団の一人として生きます。しかし日が沈んでも、人は必ずしも個に還元されるとは限りません。誰かの為に働き、努力し、或いは焼き付いた昼の記憶に苛まれて、社会的要請によって瞼は開かれています。の視座と微かな声を鮮烈な色彩による絵画表現および明滅する音と動きによる映像表現で解釈します。鑑賞者がそれらの内に自らを溶かすことで、溶け切らないその人自身の心の動きと出会うことを願います。
永井里枝
「夜明け前 video_scene5」
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「夜明け前 video_scene5」
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「0:59 a.m.」
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「2:27 a.m.」
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「4:57 a.m.」
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永井里枝 –Nagai Rie
尚、他作品や個展会場動画などは以下のブログからご覧頂けます