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 2022年画廊企画PART10 三輪途道 展 ― 存在する者 ― 

 
2022年画廊企画PART10
 

三輪途道 展

― 存在する者 ―
 

「しじみの家族 おじい」 17X29.5X28cm 脱乾漆、彩色 2021

 
2022年11月5日[土] ― 13日[日]
AM10:30-PM7:00(8日火曜休廊・最終日pm5:00)
 

3年ぶりの個展を開催します。
三輪途道は元々、木心乾漆、寄木による木造彫刻と言われる1200年以上前から日本古来の木造彫刻として伝承され、その多くは仏像彫刻として制作されてきた彫塑技術に、独自の彩色を施し今日の現代作品としてあらたな造形を生み出してきた日本有数の木造彫刻家として活躍してきました。
15年ほど前に「網膜色素変性症」と診断されて視力が次第に低下し、昨年に失明。それにより木彫制作が叶わない現在は、脱乾漆(だっかんしつ)と呼ばれる麻の一種のからむし(紵)を粘土で作った像の上に漆で貼り重ねる技法で、「張子の虎」のように内部が空洞で、1000年以上前から仏像制作などに用いられてきた伝統技法で制作を続けています。
これまで三輪氏の木心乾漆による木造彫刻を観た人は、そのあまりにも克明に刻み彩色され写実力に感嘆しつつも“作家の凄さはこの写実力ではなく、目で見えないところにあるその対象の本質を刻み、写し取るところに凄さがあるのだ“といわれ、多くの人々が共感してきました。
そして彼女がその視覚的写実力を失った今、作家が表現しようとする、見えないものの本質を、果たして私たちは感じ取ることが出来るのか、彼女の作品を通して、私たちの”見える“の本質が見透かされてしまうのでしょうか?。

画廊主・梅津宏規

 
 

絶対的な存在は確かにあります。
小手先の技が使えなくなった今、心の底から求めるようになりました。
上手くは作れません。
ですが、心は届くと信じています。

三輪途道

 

>三輪途道PF

 

「存在する者」
82X67X64cm 脱乾漆
2022

 

「泥団子少女」
30.5X52X44cm 脱乾漆
2022

 

「存在の守人」
38X49X50cm 脱乾漆
2022

 

「醬油せんべいⅢ」
9X47.5X41cm 脱乾漆
2022

 

「Life あなたの居場所」
51,5×72,8cm 画用紙,クレヨン,パステル,鉛筆
2019

 

 

三輪途道展DM
 
 
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