春期講習会2025

2025年画廊企画PART3
- Red light -
2025年3月8日[土]-16日[日]
Am10:30 ―PM7:00 (11日火曜休廊,最終日17:00)
赤信号を待っているとき、早く青にならないかなとイライラしてしまうことがある。またあるときは、赤信号のため焦らず飲み物を口にし喉を潤したり、周りの景色を眺めたりすることもある。
“赤信号”という決まりは、人間が集団という枠の中で生活していくためには、どうしても定めなくてはならないものなのだろう。社会が円滑に回っていくために、人が定める法例としての赤信号。われわれが規則の中で生活していることを気付かせるもの。私たちはその中でどう自由を求めるのだろう。どう健康の生命の過剰を求めれば良いのだろうか。
破ることができる禁止を前にして破らずに守ることは、罰を受けることを回避するために法を守らされているとも言える。それぞれが自己の都合のみで行動していると事故ばかりが起こってしまい、生活に支障が出てしまう。そのため社会で生活する者として、誰かの指図からではなく独自の考えに基づいて、そうしているととも言えるのではないだろうか。意思が破るのか、守るのかを決めるということもあるのだろう。真実ではなく歴史的な法の中で生きているわれわれ、そして私的な法以前を求めたりもするのだ。
信号待ちをする景色ではあるが、それはとても人工的なものから来るため、どうしても感情的になってしまう。禁止のメタファーとしての赤信号。禁止が人間の社会であると思う。
不可能であることは生きていくことが困難になる為、禁止を創り出し可能性を残しているのだろう。禁止を守る自発の一部もここにあるのかもしれない。
信号待ちをしているときの私の感情の表現であり、そしてもしこのような景色の中で信号待ちをしていたら、どのような気分になるのだろうか?という投げかけでもある。こんな風に景色を見た私について、何かを思っていただけたらとも思う。
堀越吉行
一見あのノルウェーの国民的画家、エドヴァルド・ムンクのような、形が歪み溶けでしまうような曖昧で抒情的な画面が、後で入れているだろう黒い直線によって、不思議と絵全体が絞まり描写の不確かさを面白くし、規律ある理知的な画面へと変えているのです。
現実と非現実の狭間に揺らぐ空想の実像が、そこには存在しているようです。
画廊主 梅津宏規
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「Red light 07」
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「Red light 10」 F20 キャンバスに油彩 2024 |
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「View of flower-shop from outside 06」
F6 キャンバスに油彩
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「「Leek flower」
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尚、他作品や個展会場動画などは以下のブログからご覧頂けます
堀越吉行 HORIKOSHI Yoshiyuki
1975年 群馬県前橋市生まれ
現 在 無所属/藤岡市在住
[主な展覧会]
2014年 堀越吉行展 (同’16・’17・’18) map前橋/市民ギャラリー・前橋
2017年 Groupe展 (同’18・’19・’21) Art Gallery Memojacq・Brussels/ベルギー
2018年 堀越吉行展 ギャラリーTEN・谷中
2019年 「第10回マスだ!展」 K’s Gallery・銀座
「18人の表現者たち展」 K’s Gallery・銀座
「未来への視座VF19-痕跡:trace-」 ギャラリーTEN・谷中
「ギリギリ展」 K’s Gallery・銀座
2020年 「第11回マスだ!展」 K’s Gallery・銀座
前橋の美術2020- トナリのビジュツー アーツ前橋・群馬
未来抽象芸術展 Future Abstract Art ExhibitionVol.16~芸術家の挑戦~(同‘21/’22)
こくみん共済coopホール/スペース・ゼロギャラリー展示室・代々木
堀越吉行展(同’22・’23) LAB Gallery・ケベック/カナダ
2022年 堀越吉行展 E/C Gallery・東京/原宿
桐生市有鄰館芸術祭ビエンナーレ2022 有鄰館・群馬
2024年 前橋の美術-やわらかなバトン- アーツ前橋・群馬
桐生市有鄰館芸術祭ビエンナーレ2024 有鄰館・群馬
2025年 堀越吉行展「Red light」画廊企画PART3 画廊翠巒・前橋