2023年画廊企画PART3 木村友香展-バウンダリー-
2023 年画廊企画PART 3
木村友香 展
-バウンダリー
「いつかの夕暮れ」 F80 綿布キャンバスにアクリル絵具 2022
2023年3月11日[土] ― 10日[日]
AM10:30 ―PM7:00 (火曜休廊・最終日pm5:00迄)
木村友香の作品は自作の特性キャンバスを綿布で制作するところから始まり、程よく吸水する下処理された布に程よく染みこみ滲んでいく、いわゆる絵具のシミと、表面に定着する物質的な絵具の顔料が淡く美しく、その色相がとても印象深い作品です。それは水墨画のような、あるいはイギリスの水彩画の巨匠、ターナーのように幻想的な風景に似た形象を生み出しています。
本展のテーマは「バウンダリー」。境界とか限界を意味する言葉ですが、ウクライナの戦争のように、個人の意思や状況とは関係なく突然侵略戦争が始まったり、私たちの日常にある、多くの制御不能な真実の有無も無秩序化しつつ情報がネットから溢れ、おぼれそうになりながらも、どう自分という存在を保ちつつ、日常を維持していくか?絵を描く日常という非日常は、まるで絵具が染みるところと染みないところの境界を見極めつつ、描き続ける作家自身の行為とを重ね合わせているかのようです。
画廊翠巒主 梅津宏規
世界が崩れていっている様に感じるのは
私だけだろうか・・・
飲み込まれないように
私を保つためのバウンダリー
日常の何気ない風景を描き留めることで
私を守りたい
「雨の日 」
F8 綿布キャンバスにアクリル絵具 2022 |
「白昼夢 」
P25 綿布キャンバスにアクリル絵具 2022 |
「静かな日 」
F6 綿布キャンバスにアクリル絵具 2022 |
尚、他作品や個展会場動画などは以下のブログからご覧頂けます>
https://ameblo.jp/suirancom/
木村友香展 2023DM