2021年画廊企画PART11
―Plantes―
「葵Ⅱ」パネル、岩絵具、水干 442×395mm 2021
2021年 12月11日[土]―19日[日]
Am10:30 ―PM7:00 (14日火曜休廊:最終日pm5:00迄)
毎年5月に東北芸術工科大学との共同企画展として画廊翠巒で開催している「アマダレ」の第1回展に出展し、ほとばしる画家としての才能の片鱗を見せてくれました。あれから5年、現在は地元の広島に戻りじっくり自己を見つめ直しながら、圧縮された自己表現欲求を開放しながら描き貯めた作品による個展を、画廊翠巒で開催することになりました。
元々日本画科出身ながら、これまでの日本画の古典的技法に縛られた日本画の世界から、技術的な開放と自由さを作風に求め、形式的なジャンルに捕らわれない、もっと本質的な絵画の在り方を探し、支持体に向きあい、絵の具を身体で感じながら、一心不乱に描く。人の感性の極限を追い求めつつ描く彼の作品は、表層的な美しさに留まらない、描く彼自身と描かれた絵がまるで一体化したかのような、画家の本能が導き出す、根源的な美しさの原石がそこにはあるような気がします。ぜひごゆっくり、竹下修司の世界をご高覧下さい。
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植物の姿は、どこか人間の姿と似ている。雑地にがむしゃらに伸びる草花も、コンクリートの割れ目の隙間から顔を出し優雅に咲く花も、綺麗に整備された庭に整然と伸びるそれも、ハウスの中で当然のように咲かされるモノたちも、環境や育ち方は違うなれど、しかしどれもまた命あるものは美しい。
竹下修司の世界はいつのまにか こんなことを想起させる作品なのだ
画廊主 梅津宏規
「花盛り」 |
「葵Ⅲ」 |
「寒の日」 |
「華雨」 |
尚、他作品や個展会場動画などは以下のブログからご覧頂けます>http://ameblos.jp/suirancom/
2021年画廊企画PART10
-三山巡礼-
「赤城神社図」パネル、和紙、アクリル、顔料、箔 455××652mm 2021
2021 年 11月13日[土]―21日[日]
Am10:30 ―PM7 :00 (16 日火曜休廊:最終日pm5:00 迄)
今最も注目される若手画家の一人として、数多くの美術雑誌で取り上げられ、昨年は大作“前橋市街図”がアーツ前橋に収蔵されるなど、前橋出身の作家として活躍を続けています。
現代鳥瞰図ともいうべき、上空から見た景色と雲型が画面に登場する新旧混在した風景作品を、全国の様々な地方を巡り取材し、記録し、それがベースとなったあらたな藤原の風景が描かれていきます。そのカラフルな風景は、現実の風景を多層的に取り込み、土地の風土、記憶を手掛かりに、実在の建物を通して映し出されます。現代の地方の姿がまさに露呈され、様々な人々の心 の原風景が炙り出され、鑑賞者それぞれの思いを顕在化するのかもしれません。
近年では特に達磨や招き猫、稲荷の狐や狸の置物、鳥居などその地域ごとの神社仏閣の特徴を取り入れた作風でより地域性が明確な作品が増えてきています。
画廊主 梅津宏規
「上毛三山絵図 」 |
「妙義神社 図」 |
「天童市街図 」 |
「相良 人形図 」 |