2025年5月6月アートスクール予定表

2025年画廊企画PART4
– Place with Light –
2025年4月19 日[土]-27日[日]
Am10:30 ―PM7:00 (22日火曜休廊,最終日17:00)
5 年前にポーラ美術財団の在外研修助成を受けドイツ・ベルリンのクンストラーハウス・ベタニ エンでの滞在制作留学、その後ドイツ・ベルリンで開催され、永井里枝が招待出品していた「3+ 4=1」展(AVVY Contemporary)での展覧会に参加。その後国立新美術館で開催のシェル美術展 改め出光アートアワードに招待出品、銀座のポーラ美術館アネックスでの企画展。第 9 回東山魁夷 記念日本画大賞展に受賞者として選出され日本を代表する作家の仲間入りをしました。 地元の展覧 会では「前橋の美術 2024」に出展。昨年は銀座での初企画による個展が開催され一定の評価を受けま した。
近年は夜の遊園地をテーマに多くの作品が描かれており、日本国内やベルリン、本年取材したロサンジェルスの遊園地などをモチーフにした魅力的な作品が登場します。
画廊主 梅津宏規
[制作意図]
場所とともに在る光は、単に空間を明るくするだけでなく、人々の気持ちを照らし繋がりを促進す るなど、感情や行動に深く影響を与えます。本展では、遊園地や都市空間といった「人の為に灯さ れた明かりのある場所」を描き、場所と光、そしてその光を求める人々の精神を表現します。
明かりに身を包まれるとき、私達はその光に歓迎されています。その場所を訪れること、自他と語 らうこと、存在することを肯定されています。アーネスト・ヘミングウェイ(1899-1961)の短編 小説『清潔で、とても明るいところ』(1933)に描写されるカフェのように、人生の淵にささやか な居場所をもたらします。
同様に、光がもたらすものに色彩があります。絵画上に描かれた鮮やかな色彩、即ち鮮やかな光在 る場所は、単に物理的な絵空事ではなく、人の為の明かりそのものとなることを志向します。芸術 の場もまた人々にとって必要な「光在る場所」です。本展はその一隅として、観る人に明かりを提 供するものです。
永井里枝
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「Place with Light / Carousel Upstairs」
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「Place with Light / Roller Coaster」
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「Place with Light / Cup」
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「「Place with Light / Sky Ships」
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「Place with Light / Ferris Wheel.」
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尚、他作品や個展会場動画などは以下のブログからご覧頂けます
2025年画廊企画PART3
- Red light -
2025年3月8日[土]-16日[日]
Am10:30 ―PM7:00 (11日火曜休廊,最終日17:00)
赤信号を待っているとき、早く青にならないかなとイライラしてしまうことがある。またあるときは、赤信号のため焦らず飲み物を口にし喉を潤したり、周りの景色を眺めたりすることもある。
“赤信号”という決まりは、人間が集団という枠の中で生活していくためには、どうしても定めなくてはならないものなのだろう。社会が円滑に回っていくために、人が定める法例としての赤信号。われわれが規則の中で生活していることを気付かせるもの。私たちはその中でどう自由を求めるのだろう。どう健康の生命の過剰を求めれば良いのだろうか。
破ることができる禁止を前にして破らずに守ることは、罰を受けることを回避するために法を守らされているとも言える。それぞれが自己の都合のみで行動していると事故ばかりが起こってしまい、生活に支障が出てしまう。そのため社会で生活する者として、誰かの指図からではなく独自の考えに基づいて、そうしているととも言えるのではないだろうか。意思が破るのか、守るのかを決めるということもあるのだろう。真実ではなく歴史的な法の中で生きているわれわれ、そして私的な法以前を求めたりもするのだ。
信号待ちをする景色ではあるが、それはとても人工的なものから来るため、どうしても感情的になってしまう。禁止のメタファーとしての赤信号。禁止が人間の社会であると思う。
不可能であることは生きていくことが困難になる為、禁止を創り出し可能性を残しているのだろう。禁止を守る自発の一部もここにあるのかもしれない。
信号待ちをしているときの私の感情の表現であり、そしてもしこのような景色の中で信号待ちをしていたら、どのような気分になるのだろうか?という投げかけでもある。こんな風に景色を見た私について、何かを思っていただけたらとも思う。
堀越吉行
一見あのノルウェーの国民的画家、エドヴァルド・ムンクのような、形が歪み溶けでしまうような曖昧で抒情的な画面が、後で入れているだろう黒い直線によって、不思議と絵全体が絞まり描写の不確かさを面白くし、規律ある理知的な画面へと変えているのです。
現実と非現実の狭間に揺らぐ空想の実像が、そこには存在しているようです。
画廊主 梅津宏規
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「Red light 07」
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「Red light 10」 F20 キャンバスに油彩 2024 |
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「View of flower-shop from outside 06」
F6 キャンバスに油彩
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「「Leek flower」
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尚、他作品や個展会場動画などは以下のブログからご覧頂けます