2016年7月9日 0:01 - CATEGORY:
画廊翠巒
2016年画廊企画PART5
広沢 仁 展
– テンペスト ⊸
「蛹化光」シルクスクリーン、パネル、145.5X112cm ed.3 2016年作
2016年7月9日[土] ― 17日[日]
Am10:30 ―PM7 :00 (火曜休廊)
展覧会タイトル「テンペスト」は、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「テンペスト-嵐」を由来とするところをタイトルとしていますが、東日本大震災を切っ掛けに『人と社会との仕組みや様々な関係性などに興味が移行し、生と死の深層にまで思いを深めるようになった』という作品は、デザイン的で構成的な軽やかな作風から、以前とは異なるもっと人間的な情緒を感じる即興的な描写に、元来備わる卓越したセンスに裏付けされた抒情的な作風へ変化しつつあります。
東京造形美術大学や東北芸術大学で指導をする広沢仁による2年ぶり4回目となる個展を開催します。
近年、積極的に制作に取り入れているシルクスクリーンによる金泥や銀泥の下地をベースにした半具象の作品や、広沢氏独自の手法、シルクスクリーンによる蜜蝋下地ベースの作品を中心に含め約30点の作品を展示ご高覧頂きます。
広沢 仁 画歴
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「コンロン」
142×270cm シルクスクリーン、屏風 ed.2 20165
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「不死鳥」
145.5X112 cm シルクスクリーン、蜜蝋、紙 ed.2 2016
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「テンペスト(moth)」
55X40cm シルクスクリーン、紙、ed.7 2016
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「テンペスト(24)」
55X40cm シルクスクリーン、紙 ed.7 2016
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「虚船」
シルクスクリーン、パネル 20X20cm ed.6 2016
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DM_宛名面
DM_写真面
広沢 仁 画歴
2016年6月11日 0:01 - CATEGORY:
画廊翠巒
2016年画廊企画PART4
有地好登 展
-虚実・狭間の美 -
Lost shape-sorrow(失われた形–悲しみ)
エッチング、アクアチント、エンボス、シン・コレ(赤金紙にコラージュ)、アルシュ紙
81x106cm 2014 ed 8
2016年6月11日[土] ― 19日[日]
Am10:30 ―PM7 :00 (火曜休廊)
<Lost shape シリーズ>についての雑感
四季の姿は、春には若葉が芽吹き、夏には青葉に木漏れ日が揺れ、秋には天地が色を染め、冬には木の葉が踊ります。その時々の様相は人間の感情のように変転し、いつしか静寂な世界に帰結する。それは落ち葉が風に吹かれて隅にたまるように、ある時は記憶に残り、ある時は不定形な塊として脳裏に映し出します。そして変転する景色がカラカラと音色を奏でて消え去るように生物の命(魂)が消失する。
私の作品は、これら日々の出来事の中で派生・消失する光景と不確実な記憶を自己の感情に重ね合わせることでイメージの形成へと繋げている。 それは色・形・線が白い空白の平面を彷徨しながらパズルのように組み合わされてある形として生まれ変わってゆく。
今回の主な作品は、自然から災害を被った時や社会から非合理な圧力を受けた時、怒り・悲しみ・苛立ちの感情が起る。 これら可視化できない人間の心情や表情を、ある心象風景や隠喩的な風景として不可思議な造形として作品にしている。 それは氷のような閉ざされた虚と実の狭間の美を表出しようとしている事かもしれない。
制作過程に於いては鏡面に研磨された銅面に鋭い刃物で痕跡をつける、又は薬品で鏡面を荒らして行く、そこにはアクアチントの腐蝕で出来る泡の生成と消失が絶え間なく続き、無機質で深遠な版面が時間の痕跡を包含した有機的な版へと変貌して行く。 そこには曖昧な形象から固有な形象へと変転し、新しい銅(赤がね)の輝きを覗かせながら不可思議な造形美への転化と定着が行われているように思っている。
Lost shape(失われた形)シリーズの制作方法
生物(木の葉や花弁)や人工物(建造物)が崩壊・離散・集積する中に、擬人的な顔又は面(つら)や事象を内包したイリュージョナルな図象として創出する事を考えている。
主にエッチング、アクアチント技法を繰り返して製版し、赤金紙又は銀紙刷りによるカラー銅版画の作品です。カラー刷りでは色の沈降・不透明感を抑え、極力色の透明感や発色の美しさが出るように製版や印刷を心掛けている。またコラージュした赤金紙又は銀紙を雁皮刷りの方法で刷る事で質感と装飾性を加味し、色インクでは出せない鈍い硬質な色面とマチエールを試みている。 空刷りはイメージを構成する要素の一つで、凹凸を平面空間に置くことで空間領域の広がり(図柄より異なった空間を創出し、意外性を持たせる)を意識させる。 変形画面は一般的に安定を意識させる方形ではなく、イメージに即した不安定感や緊張感を醸し出す為に直線的な切断面を用いて画面を構成している。
有地好登 画歴
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Lost shape-ruin(失われた形—廃墟)
エッチング、アクアチント、エンボス、シン・コレ
(赤金紙)、アルシュ紙
80x106cm 2013 ed 15
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Lost shape – garland (失われた形−花冠)
エッチング、アクアチント、シン・コレ
(銀紙)、BFK紙
53.4×80.2cm 2012 ed 30
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Lost shape-left face(失われた形–左面)
エッチング、アクアチント、エンボス、シン・コレ
(赤金紙にコラージュ)、アルシュ紙
81.5×54 cm 2015 ed 20
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Lost shape-stardust(失われた形–星屑)
エッチング、アクアチント、エンボス、シン・コレ
(銀紙にコラージュ)、B.F.K.紙
82.5×53.2cm 2015 ed 20
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DM_宛名面
DM_写真面
有地好登 画歴
2016年5月21日 11:01 - CATEGORY:
画廊翠巒
2016年画廊企画PART3
アマダレ
-柿崎さえみ・永井里枝・中田朝乃-
「ウソツキピエロ」160×230mm和紙・水干・岩絵の具・アクリル・透明水彩・コンテ 柿崎さえみ作
2016年5月21日[土] ― 29日[日]
Am10:30 ―PM7 :00 (火曜休廊)
東北芸術工科大学日本画領域の教授であり、自身も異彩を放つ日本画家として活躍する長沢明氏が、この画廊翠巒で個展を開催した縁から実現した、当画廊と長沢明氏による東北芸術工科大学大学院日本画領域を修了し、今後の制作に期待を寄せる若手作家の選抜による 昨年に続き2回目のグループ展です。
“彼らの溢れんばかりの才能とその表現を発表する機会を、企画画廊で提供したい” との思いから実現したグループ展「アマダレ」 多くの美術支援者の厳しくも、暖かいご批評、そしてご高覧を賜われれば有り難く思います。
画廊主 梅津宏規
「アマダレ」 グループ展主旨
芸術の世界は必ずしも結果を伴うものではないが、たとえ結果がどうであれ、描き続けていくだろう彼等。一つの方向を向き描き続ける作業は、雨だれが石を穿つ様と重な、ときには「描くべき意味」を飛び越えていく。描くことが思考を超えた時にしか、見せることができない世界がある。私は芸術のフィールドに、そんなプレイヤーに立ってもらいたい。またアマダレは「!」の別名であることから、彼らが自分の世界を求める中で見つけた「!」を、僕らにも見せる機会になってほしい。
長沢明
柿崎さえみ
>PF
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「ヨルニヌエ」
F4
和紙、水干、岩絵具、アクリル、透明水彩、コンテ
2016 |
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「ミツメマナコ」
230X160mm
和紙、水干、岩絵具、アクリル、透明水彩、コンテ
2016< |
永井里枝
>PF
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「あけふるあめぞ きみのとけてし」
1303×1940mm
板 アルミ箔 ピグメント
2016 |
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「影響」
P6
和紙、岩絵の具、膠
2016 |
中田朝乃
>PF
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「あけふるあめぞ きみのとけてし」
1303×1940mm
板 アルミ箔 ピグメント
2016 |
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「華をつくる人Ⅱ」
S6
和紙、岩絵の具、膠
2016 |
>アマダレ2016 DM・PDF
2016年2月12日 0:01 - CATEGORY:
画廊翠巒
2016年画廊企画PART2
須藤和之展
- Fugacité de la saison(季節のうつろい)-
穀雨 P20 和紙に岩彩 2016
2016年2月13日[土] ― 21日[日]
Am10:30 ―PM7 :00 (火曜休廊)
須藤和之の作品テーマは「自然」日本の美探求の根源的なテーマです
何千年もの間、様々な創造者がこのテーマと共に、独自の視点と表現を探してきました
そして須藤もまたその世界に足を踏み入れ作家の一人としてこのテーマにあえて向き合っています
本展では、日々流され慌ただしく経過する現代の日常の中で、様々な事や物が生まれ消えていく時、
己の姿を自然体に整し、“奇をてらわず自然界の姿を借りながら輪廻を表現する試み” として
須藤和之の静なる挑戦をご高覧頂きます
画廊主 梅津宏規
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清明
P20 和紙に岩彩
2016 |
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小満
P20 和紙に岩彩
2016 |
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白露
P20 和紙に岩彩
2016 |
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寒露
P20 和紙に岩彩
2016 |
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小寒
P20 和紙に岩彩
2016 |
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啓蟄
P20 和紙に岩彩
2016 |
プロフィール
2016年1月21日 1:00 - CATEGORY:
画廊翠巒
2016年画廊企画PART1
久保 繁 展
― en Italie ―
「イタリア暮らし」紙に水彩・顔料
455X 190mm
2016年1月23日[土] ― 31日[日]
Am10:30 ―PM7 :00 (火曜休廊)
近年のライフワークになっているイタリアの旅に昨年初夏に取材旅行。
そこで出会った様々な人や物や空気。
飲んで、笑って、観て、感じた印象を様々なサイズで絵にしたペン水彩画による作品
約25点をご高覧頂く予定です。
これまでとは少々違った表現での制作チャレンジも・・・。
力の抜けた軽やかで、お洒落で、味わいのある久保の世界を是非ともご高覧下さい。
画廊主 梅津宏規
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「古都の休日」 F8 紙に水彩・顔料 |
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「ローマの記憶-1」 M30 紙に水彩・顔料 |
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「灯」 455X190mm紙に水彩・顔料 |
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「朝のベッキオ橋」 F0 紙に水彩・顔料 |
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「ティベリア島」 F0 紙に水彩・顔料 |
DM宛名
写真面
プロフィール