2016年12月10日 3:53 - CATEGORY:
画廊翠巒
2016 年画廊企画PART8
overflow
阿部大介・金 光男・山田純嗣

金 光男「row-kanaami」2 点共にP150(2,273×1,620mm) パラフィンをひいたパネル、シルクスクリーン、バーナー 2014
2016年12月10日[土] ― 18日[日]
Am10:30 ―PM7 :00 (火曜休廊)
2008 年から始まったグループ展「overflow」は今回で第9回目となります。
このoverlow 展は、今や日本を代表する若手作家の一人となった山田純嗣が、自分たちの創造が湧きだし溢れるがごとく制作を展開し続ける作家を選択し、山田を含む3人の注目作家を選定し開催する恒例の企画展です。
今回は既にこのG展に参加経験があり、画廊翠巒でも個展を開催している阿部大介が再び加わり,そこに注目の作家・金 光男が加わり、とても魅力的な作品を発表する三人の若手作家によるグループ展になります。
阿部大介は、愛知県立芸術大学大学院を修了。様々な物体の表面を型取
りし、特殊な素材に置き換えた立体を制作することで有名な作家です。
一時期東京藝術大学で教鞭と取りながら、その静かな佇まいの中に生々
しさをはらみつつ、物質の変容を予感させる作品制作はとても注目を集
めています。
>阿部大介 |
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金光男は、あの若手の現代作家の登竜門といわれる2014 年VOCA 展で
奨励賞、アートアワードトーキョー丸の内2012 フランス大使館賞及び
木幡和枝賞をタブル受賞。2012 年群馬青年ビエンナーレ 奨励賞受賞や
2014 年には金沢21 世紀美術館で個展が開催されるなど、今最も期待さ
れる若手作家の一人で、次世代の版画表現に挑みます。
>金 光男 |
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山田純嗣は、今や名古屋を中心とした今日のアートシーンの中で活躍を
する若手リーダー的な存在となっています。平成21年度愛知県芸術文化
選奨文化新人賞をはじめ数多く受賞や一宮市三岸節子記念美術館での個展
など美術館企画の個展や山田を中心にした展覧会が開催されるなど発表の
場を広げています。
>山田純嗣 |
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「Skin of tree 20」
176×120.5cm、 樹脂系エマルジョン、油性インク、紙
2016 |
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「Untitled • brush」
35×25cm、油性インク、樹脂系エマルジョン、紙
2016 |
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「untitled•floor tile 02」
30.5×30.5cm 油性インク、雁皮紙、紙
2016 |
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「row-mat」
P150(2273x1620mm)
パラフィンをひいたパネル、シルクスクリーン、バーナー
2016 |
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「(16-2) 夕顔棚納涼)」
149×165cm
ポリコートパネルに印画紙、樹脂、
ラメ、インタリオ・オン・フォト
2016 |
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「(15-2) LOUEN CATHEDRAL (POL)」
92×60cm ポリコートパネルに印画紙、樹脂、
インタリオ・オン・フォト、パールペイント
2015 |
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「(15-3) LOUEN CATHEDRAL (POL)」
92×60cm ポリコートパネルに印画紙、樹脂、
インタリオ・オン・フォト、パールペイント
2015 |
dm 宛名面 PDF
dm_写真面 PDF
2016年11月5日 1:37 - CATEGORY:
画廊翠巒
2016年画廊企画PART7
木村友香 展
— 心のペイザージュー
キャンバス・アクリル 2016-トリ.jpg)
「あわいS-01」46×53cm キャンバス、アクリル 2016
2016年11月5日[土] ― 13日[日]
Am10:30 ―PM7 :00 (火曜休廊)
この度、画廊翠巒では初めて「木村友香 展」を開催致します。
木村友香は岐阜県生まれ、東京に在住の作家です。 武蔵野美術大学大学院版画コースを修了後、様々
な版画コンクールで受賞する、現在 武蔵野美術大学の非常勤講師などを務めながら制作発表をして
いますが、近年は版画以外にもペインティングの作品も多く発表し注目を集めています。
キャンバスに染みこみ滲んでいく、光沢のない、淡く美しい色彩がとても印象深く、眼底に深く沈
みこんでいくような魅力がそこにあります。
そこで本展では「心のペーザージュ」と題して、木村友香のアクリルで描かれたペインティング作
品のみによる個展を開催致します。
自身の心の色彩が写り込む、心象風景のような作品18点、新作を中心にご高覧頂きます。
■
「人はみな、感情という心のペイザージュ(風景)を、その時々の自身の心の色に染めながら様々な形
に変幻し、ニュアンスを纏いながら存在するのだと思う。 それはまるで勢いよく走るタイムマシン
の窓から見える消し去られそうでおぼろげなそれに似たペイザージュ・・・なのかもしれない。」
画廊主・梅津宏規
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「empty-01」
130X162cm キャンバス、アクリル
2014
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「empty-3,4」
46X53cmX2 キャンバス、アクリル
2014
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「あわいS-05」
53X48cm キャンバス、アクリル
2016
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「あわいS-08」
46X53cm キャンバス、アクリル
2016
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「empty-32」
46X53cm キャンバス、アクリル
2014
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木村友香展2016DM.pdf
KIMURA Yuka
2016年9月17日 16:09 - CATEGORY:
画廊翠巒
藤原泰佑 展
– —依代(よりしろ)の国ー ⊸

前橋市街図 1895×425mm アクリル、顔料、箔、コラージュ、パネル 2016
2016年7月17日[土] ― 25日[日]
Am10:30 ―PM7 :00 (火曜休廊)
昨年に引き続き、藤原泰佑展を開催します。
今最も注目される若手画家の一人として、本年美術雑誌「美術の窓」6 月号では「次に来るのは誰だ!新人大図鑑2016」特集号の表紙を飾るなど、ますます勢いのます地元前橋出身の画家の地元第2回目の個展を開催致します。
現在の東北芸術工科大学大学院修了後、現在も山形にアトリエを構え制作をしています。
作風は、現代鳥瞰図ともいうべき、上空から見た景色と雲型が画面に登場する新旧混在した風景作品
を、全国の様々な地方を巡り取材し、記録し、それがベースとなったあらたな藤原の風景が描かれていきます。
そのカラフルな風景は、現実の風景を多層的に取り込み、土地の風土、記憶を手掛かりに、実在の建物を通して映し出されます。現代の地方の姿がまさに露呈され、様々な人々の心の原風景が炙り出
され、鑑賞者それぞれの思いを顕在化するのかもしれません。
街の集積を鳥瞰の視点で描いた新作を中心に15 点を展示致します。是非ともごゆっくりご高覧下さい。
画廊主・梅津宏規
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2015『依代之国』
1167×803mm アクリル、顔料、箔、コラージュ、パネル
2016
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『国津神之国』
606×910mm アクリル、箔、コラージュ、パネル
2015
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『陸奥木蔦橋之図』
1000×727mm アクリル、顔料、箔、コラージュ、パネル
2016
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奥内陸盆地之図」
アクリル、コラージュ、箔、パネル410×318mm
2016
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FUJIWARA Taisuke
>DM(pdf)
2016年7月9日 0:01 - CATEGORY:
画廊翠巒
2016年画廊企画PART5
広沢 仁 展
– テンペスト ⊸

「蛹化光」シルクスクリーン、パネル、145.5X112cm ed.3 2016年作
2016年7月9日[土] ― 17日[日]
Am10:30 ―PM7 :00 (火曜休廊)
展覧会タイトル「テンペスト」は、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「テンペスト-嵐」を由来とするところをタイトルとしていますが、東日本大震災を切っ掛けに『人と社会との仕組みや様々な関係性などに興味が移行し、生と死の深層にまで思いを深めるようになった』という作品は、デザイン的で構成的な軽やかな作風から、以前とは異なるもっと人間的な情緒を感じる即興的な描写に、元来備わる卓越したセンスに裏付けされた抒情的な作風へ変化しつつあります。
東京造形美術大学や東北芸術大学で指導をする広沢仁による2年ぶり4回目となる個展を開催します。
近年、積極的に制作に取り入れているシルクスクリーンによる金泥や銀泥の下地をベースにした半具象の作品や、広沢氏独自の手法、シルクスクリーンによる蜜蝋下地ベースの作品を中心に含め約30点の作品を展示ご高覧頂きます。
広沢 仁 画歴
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「コンロン」
142×270cm シルクスクリーン、屏風 ed.2 20165
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「不死鳥」
145.5X112 cm シルクスクリーン、蜜蝋、紙 ed.2 2016
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「テンペスト(moth)」
55X40cm シルクスクリーン、紙、ed.7 2016
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「テンペスト(24)」
55X40cm シルクスクリーン、紙 ed.7 2016
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「虚船」
シルクスクリーン、パネル 20X20cm ed.6 2016
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DM_宛名面
DM_写真面
広沢 仁 画歴
2016年6月11日 0:01 - CATEGORY:
画廊翠巒
2016年画廊企画PART4
有地好登 展
-虚実・狭間の美 -

Lost shape-sorrow(失われた形–悲しみ)
エッチング、アクアチント、エンボス、シン・コレ(赤金紙にコラージュ)、アルシュ紙
81x106cm 2014 ed 8
2016年6月11日[土] ― 19日[日]
Am10:30 ―PM7 :00 (火曜休廊)
<Lost shape シリーズ>についての雑感
四季の姿は、春には若葉が芽吹き、夏には青葉に木漏れ日が揺れ、秋には天地が色を染め、冬には木の葉が踊ります。その時々の様相は人間の感情のように変転し、いつしか静寂な世界に帰結する。それは落ち葉が風に吹かれて隅にたまるように、ある時は記憶に残り、ある時は不定形な塊として脳裏に映し出します。そして変転する景色がカラカラと音色を奏でて消え去るように生物の命(魂)が消失する。
私の作品は、これら日々の出来事の中で派生・消失する光景と不確実な記憶を自己の感情に重ね合わせることでイメージの形成へと繋げている。 それは色・形・線が白い空白の平面を彷徨しながらパズルのように組み合わされてある形として生まれ変わってゆく。
今回の主な作品は、自然から災害を被った時や社会から非合理な圧力を受けた時、怒り・悲しみ・苛立ちの感情が起る。 これら可視化できない人間の心情や表情を、ある心象風景や隠喩的な風景として不可思議な造形として作品にしている。 それは氷のような閉ざされた虚と実の狭間の美を表出しようとしている事かもしれない。
制作過程に於いては鏡面に研磨された銅面に鋭い刃物で痕跡をつける、又は薬品で鏡面を荒らして行く、そこにはアクアチントの腐蝕で出来る泡の生成と消失が絶え間なく続き、無機質で深遠な版面が時間の痕跡を包含した有機的な版へと変貌して行く。 そこには曖昧な形象から固有な形象へと変転し、新しい銅(赤がね)の輝きを覗かせながら不可思議な造形美への転化と定着が行われているように思っている。
Lost shape(失われた形)シリーズの制作方法
生物(木の葉や花弁)や人工物(建造物)が崩壊・離散・集積する中に、擬人的な顔又は面(つら)や事象を内包したイリュージョナルな図象として創出する事を考えている。
主にエッチング、アクアチント技法を繰り返して製版し、赤金紙又は銀紙刷りによるカラー銅版画の作品です。カラー刷りでは色の沈降・不透明感を抑え、極力色の透明感や発色の美しさが出るように製版や印刷を心掛けている。またコラージュした赤金紙又は銀紙を雁皮刷りの方法で刷る事で質感と装飾性を加味し、色インクでは出せない鈍い硬質な色面とマチエールを試みている。 空刷りはイメージを構成する要素の一つで、凹凸を平面空間に置くことで空間領域の広がり(図柄より異なった空間を創出し、意外性を持たせる)を意識させる。 変形画面は一般的に安定を意識させる方形ではなく、イメージに即した不安定感や緊張感を醸し出す為に直線的な切断面を用いて画面を構成している。
有地好登 画歴
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Lost shape-ruin(失われた形—廃墟)
エッチング、アクアチント、エンボス、シン・コレ
(赤金紙)、アルシュ紙
80x106cm 2013 ed 15
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Lost shape – garland (失われた形−花冠)
エッチング、アクアチント、シン・コレ
(銀紙)、BFK紙
53.4×80.2cm 2012 ed 30
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Lost shape-left face(失われた形–左面)
エッチング、アクアチント、エンボス、シン・コレ
(赤金紙にコラージュ)、アルシュ紙
81.5×54 cm 2015 ed 20
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Lost shape-stardust(失われた形–星屑)
エッチング、アクアチント、エンボス、シン・コレ
(銀紙にコラージュ)、B.F.K.紙
82.5×53.2cm 2015 ed 20
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DM_宛名面
DM_写真面
有地好登 画歴