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2025年画廊企画PART8 藤原泰佑 展 ― 都市の彼岸 ―

 

 

2025年画廊企画PART8

藤原泰佑  展

  ― 都市の彼岸 ―
 

 

「洛中洛外図 左隻」940×1980mm パネル、和紙、アクリル、顔料、箔 2025

 

2025 年 9月13日[土]―21日[日]

 

10:30 ―19 :00 (16日火曜休廊:最終日17:00 迄)
 
 
都市の彼岸
 

実在する街を記憶する私たちは、実在しないものとの距離を、どれだけ近づけることができるでしょうか。存在するものとしないものの間にはどれほどの隔たりがあるのでしょうか。
洛中洛外図屏風が描き出した、俯瞰の視点による都市の全体像は、人々の営みを網羅的に可視化することで、私たちが生きている世界がどれほど多様で複雑であるかを視覚的に伝えることを可能にしました。そこに宿る共感や共時性には、土地とのつながりや、そこに暮らす人々に対するある種の実感がありました。
今、あらゆる情報が個々に結びつくことができる社会において、かつて可視化されていた多様で複雑な街の全体像は、その輪郭を失い、結ばれているようで断絶しているような、不確かさの中を私たちは生きています。個々人によって多層化された空間と時間が併存する現在において、洛中洛外図屏風が試みてきた網羅的な表象は、主体のあり方が変容しつつある世界の分水嶺に対し、現実を模倣する装置として何を保持し、何を委ねることができるのでしょうか。
これまで自身の行なってきたプロセスを手掛かりにしながら、その境界にある輪郭を捉えるべく制作を続けています。

藤原泰佑

 

 

「洛中洛外図 右隻」
パネル、和紙、アクリル、顔料、箔
940×1980mm 2025

 

「吉岡町絵図」
パネル、和紙、アクリル、顔料、箔
400X1200mm 2025

 

「豊岡招猫図」
パネル、和紙、アクリル、顔料、箔
S4 2025

 

「Between 1」
パネル、和紙、アクリル
727X1999mm 2025

 

「Between 3+ the Simulations」
パネル、和紙、アクリル、顔料、箔
フォトポリマー、アクリル、箔
S4 + 125X120X120mm 2025

 
 
藤原泰佑PF

 
 
 
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2025年画廊企画PART7小林 由 展— My Saturday Night Fever

 


 


2025年画廊企画PART7

小林 由 展

— My Saturday Night Fever —

 



 


「cypher 1」280×260×45mm キャンバス、油彩、ミシン糸 2025

 


 


 


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Am10:30 ―PM7:00 (15日火曜休廊,最終日17:00)


 


    


 


茨城県出身で、現在は神奈川県在住の造形作家・小林 由(こばやし ゆい)の当画廊では初め ての個展を開催します。
小林は昨年東北芸術工科大学大学院を修了したばかりの新進の作家ですが、その圧倒的な作品のパワーとその才能あふれる作品群に、在学中から数々のコンクール等で受賞し、美術関係者から大きな期待を寄せられてきた若き美術家です。今回の個展では「My Saturday Night Fever」と 題して、油彩と縫製による重層的な油絵作品をご高覧きます。
小林の作品は、ダンスを踊る時に自身が感じる音楽の世界に入り込んだかのような没入感と、リズムや動きを大切にして躍動感や臨場感のある表現を追求しています。絵画制作は HIPHOP のサンプリングから着想を得ていて、幼少期、ストリートダンスを始めたことをきっかけに、ストリートカルチャーのファッション、音楽のジャケット、ミュージックビデオなどを見て育ち、このようなバックグラウンドから培われた美的感性や身体感覚が彼女の作品を形成しているようです。
今回の作品は、ディスコブームを巻き起こした 70 年代ダンス映画“Saturday Night Fever」”をサンプリングした新作中心に過去作も交え、絵の中にディスコのリズムや光を封じ込めた作品です。
またかつてピカソなどのキュービストがコラージュという手法を編み出し、新聞記事や写真などの切り抜きなどを画面に貼り付けることで 2 次元における異空間を作品内に作り出したように、小林由は自ら一度油彩で描いた画面を任意に裁断し、そのキャンバス生地を縫い合わせ画面を再構築し、様々な異形の画面を創り出していきます。
単に四角い木枠に張り込まれただけではなく、キャンバスが折り重なったり木枠のサイズに納まりきることなく、張り込まれることなく表現されたりするのです。
本展では、50 号大変形から小品まで、22 点ほど展示ご高覧頂きます。。

画廊主 梅津宏規

 
 

 

 

「Night Fever」
キャンバス、油彩、ミシン糸
1205X780X45mm 2025

 

「「Stayin’ Alive」
キャンバス、油彩、ミシン糸
515X505X45mm 2025

 

「cruch」
キャンバス、油彩、ミシン糸
700X820X50mm 2025

 

 

 

小林 由 CV

DM

 

 

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2025年画廊企画PART6 木村真由美 展 -タモトオルケシキ-

2025年画廊企画PART6

木村真由美 展

- タモトオルケシキ-

 


 

「カラ 20170909dOR」シルクスクリーン・鉄粉・和紙 73×117m 2024作

 

2025[]15[]

 

Am10:30 ―PM7:00 (10日火曜休廊,最終日17:00)

    

群馬県前橋市出身で、現在も武蔵野美術大学の通信教育担当で指導を務める版画家・木村真由美の2年ぶり9回目の新作による個展を開催します。
本年7月から、現在アトリエと自宅を構える東京から、生まれ故郷の前橋に完全移住することになり、その前月でのご報告も兼ねた個展となります。
これまで、アーツ前橋で開催された「前橋の美術」や「群馬版画協会展」なども度々作品が展示され、ご紹介されてきましたが、Tシャツや複数の看板制作などにも使用される技法、シルクスクリーンと言われる孔版画の技術を使用しながら、根気よく幾度となく沢山の色で摺り重ねられ、部分的に鉱砂をちりばめたことによって出来る盛り上がった画面は、およそシルクスクリーンとは思えない、とても微妙なニュアンスとマチエールを生み出す独自の技法を編み出し、奥行きと透明感のある独特の色彩を放つ独自の作風を創り上げました。
これまで、空をモチーフに多くの作品制作をしてきた作家ですが、最近は空だけではなく地上の風景も描いているそうです。それぞれ作家本人が目にした日常の風景がモチーフです。あまりにもありきたりの、言われてみれば“あ~なるほど!”の風景がひろがり、和紙に何度も刷り込んだインクと砂鉄によって現れる風景を通して、木村真由美の視点から観る、何気ない日常の中にある美しさの本質が、語り掛けてくるようです。

画廊主 梅津宏規

 
 

 

 

「カラ 20180104gT」
シルクスクリーン・和紙・鉄粉
606.6×91cm 2024

 

「カラ20160801dw」
シルクスクリーン・和紙・鉄粉・パネル
91×60.6cm 2024

 

「カラ20170824#2」
シルクスクリーン・和紙
22×16cm 2024

 

「カラ20171016(highway K)#2」
シルクスクリーン・和紙
16×22cm 2024

 

「カラ 20171005」
シルクスクリーン・鉄粉・和紙
23×23cm 2024

 

 

木村真由美CV

DM

 

 

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2025年画廊企画PART5アマダレ2025鈴木藤成・栗原巳侑・高橋侑子

 
2025年画廊企画PART5

アマダレ2025

鈴木藤成・栗原巳侑・高橋侑子

 

 
2025年5月17日[土] ― 25日[日]

AM10:30-PM7:00(20日火曜休廊・最終日pm5:00)
 

 

 

本年で 11 年、11 回目となる「アマダレ展」を開催致します。
アマダレ展は、東北芸術工科大学芸術学部長、日本画領域教授である長沢明氏が、この画廊翠巒で個展を開催したご縁から実現した、当画廊と長沢明氏による、東北芸術工科大学大学院を修了し、今後の制作に期待を寄せる若手作家の選抜によるグループ展「若手作家育成事業としての東北芸術工科大学とのコラボ企画展です。
そして今回の第 11 回展より、大学院編成が改定され、これまでの日本画、洋画、版画とそれぞれの領域から絵画領域として統合されたことを踏まえ、絵画全般ということになり、今年は絵画領域大学院修士を昨年度修了した作家 3 人として推薦されました。
鈴木藤成は、学生選抜展や山形ビエンナーレで頭角を現し、栗原巳侑は、前橋生まれ福島育ちで、第13回西会津国際芸術村公募展青少年の部大賞山形市買上げ賞、ブレイク前夜賞 Q1 賞を受賞、高橋侑子は、若手アーティストの登竜門と言われる Idemitsu Art Award 2023 グランプリや昭和会展で昭和会賞を受賞するなど現在時の人として大活躍をしています。

画廊主・梅津宏規

 

 

「アマダレ」 グループ展主旨

芸術の世界は必ずしも結果を伴うものではないが、たとえ結果がどうであれ、描き続けていくだろう彼等。一つの方向を向き描き続ける作業は、雨だれが石を穿つ様と重な、ときには「描くべき意味」を飛び越えていく。描くことが思考を超えた時にしか、見せることができない世界がある。私は芸術のフィールドに、そんなプレイヤーに立ってもらいたい。
またアマダレは「!」の別名であることから、彼らが自分の世界を求める中で見つけた「!」を、僕らにも見せる機会になってほしい。

長沢明

 
 

鈴木藤成 SUZUKI Tôsei CV

絵画において私は、日常の中にありふれた素材、特にブルーシートのような工業製品に関心を寄せている。
それらは生活の一部としてあまりに自明であり、意識されることは少ない。
私はそうした素材に潜む関係性を、日本画材(和紙や胡粉、岩絵具など)を用いて描くことで、物質と視覚のあいだにある「違和感」や「問い」を立ち上げたいと考えている。描くことは写すことではなく、素材と向き合い、そこにある気配や温度を探る行為である。日々の制作では、ものの表層だけでなく、その背後にある「見えない風景」をすくい取ることを心がけている。

 
 

栗原巳侑 KURIHAEA Miu CV

人類の普遍的課題である死を見つめ、それと向き合い受容する人間のあり方を主題に制作。
現在は土地が人の声や行動を記録し、それを再現する「ストーンテープ理論」(地縛霊を説明する上での理論のひとつ)を基軸に、土や砂鉄を用いた表現を展開している。

 
 

高橋侑子 TAKAHASHI Yuriko CV

日常の風景、身近なもの、こと、友人などをモチーフにドローイングを行い、それらを基に絵画制作をしています。鮮度を大切にしています。いつでも新鮮な気持ちで画面に向かえるよう、絵に描く対象が偏らないよう気を付けていますし、その為にできる限りいろいろな場所に出かけるようにしています。実際キャンバスに向かう際には、色の鮮度を失わないよう手数を増やすのではなく、減らす努力をしています。いい絵を描くために日々コンディションを整えています。一生懸命夢中になって描きすぎても鮮度は失われるので、ちょうどいい距離感を保つことが最大のポイントであり自身の課題です。

 
 
 
 

 

鈴木藤成

 


「Japanese Blue −私」
1620X1120mm(P100)
1620X1120mm(P100) 2024

 


「黄色いブルーシート」
530X455mm(F10)
和紙、水干絵具、胡粉、膠 2025

 

 

栗原巳侑

 

「Three windows」
410×530mm(P10)
木製パネルにアクリルメディウム、砂鉄、土(旧吉池医院)
2025

 

「washbasin」
530×410mm(P10)
木製パネルにアクリルメディウム、砂鉄、土(旧吉池医院)
2025

 

高橋侑子

 

「窓」
1,620×1,303mm(F100)
キャンバスに油彩 2024

 

「呼び声」
727×910mm(F30)
キャンバスに油彩 2024
2023

 

 

 

 

アマダレ 2025 鈴木藤成・栗原巳侑・高橋侑子 DM-PDF
 
 

 
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2025年画廊企画PART4永井里枝 展- Place with Light –

2025年画廊企画PART4

永井里枝 展

– Place with Light –

 


 

「Place with Light」パネルに綿布、顔料、金箔、グリッター, F60 2025

 

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Am10:30 ―PM7:00 (22日火曜休廊,最終日17:00)

    

5 年前にポーラ美術財団の在外研修助成を受けドイツ・ベルリンのクンストラーハウス・ベタニ エンでの滞在制作留学、その後ドイツ・ベルリンで開催され、永井里枝が招待出品していた「3+ 4=1」展(AVVY Contemporary)での展覧会に参加。その後国立新美術館で開催のシェル美術展 改め出光アートアワードに招待出品、銀座のポーラ美術館アネックスでの企画展。第 9 回東山魁夷 記念日本画大賞展に受賞者として選出され日本を代表する作家の仲間入りをしました。 地元の展覧 会では「前橋の美術 2024」に出展。昨年は銀座での初企画による個展が開催され一定の評価を受けま した。
近年は夜の遊園地をテーマに多くの作品が描かれており、日本国内やベルリン、本年取材したロサンジェルスの遊園地などをモチーフにした魅力的な作品が登場します。

画廊主 梅津宏規

 
 

[制作意図]
場所とともに在る光は、単に空間を明るくするだけでなく、人々の気持ちを照らし繋がりを促進す るなど、感情や行動に深く影響を与えます。本展では、遊園地や都市空間といった「人の為に灯さ れた明かりのある場所」を描き、場所と光、そしてその光を求める人々の精神を表現します。
明かりに身を包まれるとき、私達はその光に歓迎されています。その場所を訪れること、自他と語 らうこと、存在することを肯定されています。アーネスト・ヘミングウェイ(1899-1961)の短編 小説『清潔で、とても明るいところ』(1933)に描写されるカフェのように、人生の淵にささやか な居場所をもたらします。
同様に、光がもたらすものに色彩があります。絵画上に描かれた鮮やかな色彩、即ち鮮やかな光在 る場所は、単に物理的な絵空事ではなく、人の為の明かりそのものとなることを志向します。芸術 の場もまた人々にとって必要な「光在る場所」です。本展はその一隅として、観る人に明かりを提 供するものです。

永井里枝

 

 

「Place with Light / Carousel Upstairs」
M8
パネルに綿布、顔料、アルミ箔、グリッター
2025

 

「Place with Light / Roller Coaster」
M8
パネルに綿布、顔料、アルミ箔、グリッター
2025

 

「Place with Light / Cup」
F6
パネルに綿布、顔料、アルミ箔、グリッター
2025

 

「「Place with Light / Sky Ships」
M4
パネルに綿布、顔料、金箔、グリッター
2025

 

「Place with Light / Ferris Wheel.」
F4
パネルに綿布、顔料、アルミ箔、グリッター
2025

 

 

永井里枝 –Nagai Rie

DM

 

 

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