2025年10月3日 23:25 - CATEGORY:
画廊翠巒
2025年画廊企画PART10
春名真歩 展
― 自分を空にすること ―

「自由への取り組み」 F10 キャンバスに油彩、他 2024
2025年10月4日[土] ― 12日[日]
AM10:30-PM7:00(7日火曜休廊・最終日pm5:00)
今回の個展では「empty myself 自分を空にすること」と題して、油彩を含め様々な画材や手法によって表現された作品をご高覧頂きます。
春名は、具象であろうと抽象であろうと絵画における古典の概念は、もしアートの基本を学んでいったとしたら、その学びの過程の中で必ず技術的な概念に支配されていくのだと思います。そんな既成の概念や作家自身の中にある心の雑念から支配されることなく、意思とは別の衝動から作品を描こうと試みるこの作家は、今日的アチチュードとはかけ離れたところでもがき苦しみ、アートの本質を探る表現者であり、作品は自身から絞り出した痕跡なのかもしれません。
画廊主・梅津宏規
春名真歩CV
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「a full scale hole #2」
F100 キャンバス、油彩、墨、その他
2023
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「empty myself」
F60 キャンバス、油彩、墨、その他
2025
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「empty myself #2」
F40 キャンバス、油彩、その他
2025
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「自由への取り組み」
F10 キャンバス、油彩、その他
2024
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尚、他作品や個展会場動画などは以下のブログからご覧頂けます>https://ameblo.jp/suirancom/
春名真歩展2025DM.pdf
2025年9月12日 21:53 - CATEGORY:
画廊翠巒
2025年画廊企画PART9
井田昌明 展
- LOTUS LOVE -

[再開] 40X163cn 和紙、顔料、金箔 2025
2025年9月13日[土]-9月21日[日]
Am10:30 ―PM7 :00 (16日火曜休廊:最終日pm5:00 迄)
当画廊で隔年開催する、前橋市出身で同市在住の日本美術院・院友の日本画家、井田昌明氏の2年ぶりの個展をご案内します。
古来より登竜門の言葉の元になる、滝を鯉が登り龍になる話しから、例え瀧を登れなかった鯉が、龍になれなくても、つまり出世はしなくても、飛行船になったり、自動車になったり異なる姿になって、光や愛を届けることは出来る。それもまた素敵なことではないかと言う、作家からのメッセージが込められている、素晴らしい作品を展示いたします。
今日的なモチーフと古くから清らかさの象徴として描かれる蓮が随所に組み合わされ、継承される伝統的な技法と色相を中心に描かれる世界は、過去と今日、そして未来が混然と同居共生し、 独特な世界観の中に夢や希望、人間愛にユーモアがあふれ、 絵画の世界に特異な境地を創出しています。
本展では「LOTUS LOVE」をテーマに、井田昌明世界に以前から登場する小人や飛行船、GTカーなどメカニックでファンタジーな創造の世界を描いています。
全て新作による作品14点を展示ご高覧頂きます。
画廊主 梅津宏規
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「愛を運ぶ」
P20
和紙、顔料、金箔、銀箔 2025
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「吉兆雷鳴」
P20
和紙、顔料、金箔、銀箔 2025
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「雲のこども」
P10
和紙、顔料、金箔 2025
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「「LOTUS LOVE」
F6
和紙、顔料、金箔 2025
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尚、他作品や個展会場動画などは以下のブログからご覧頂けます>
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DM.pdf
井田昌明 IDA Masaaki
2025年8月23日 0:00 - CATEGORY:
画廊翠巒
2025年画廊企画PART8
藤原泰佑 展
― 都市の彼岸 ―

「洛中洛外図 左隻」940×1980mm パネル、和紙、アクリル、顔料、箔 2025
2025 年 8月23日[土]―31日[日]
10:30 ―19 :00 (26日火曜休廊:最終日17:00 迄)
都市の彼岸
実在する街を記憶する私たちは、実在しないものとの距離を、どれだけ近づけることができるでしょうか。存在するものとしないものの間にはどれほどの隔たりがあるのでしょうか。
洛中洛外図屏風が描き出した、俯瞰の視点による都市の全体像は、人々の営みを網羅的に可視化することで、私たちが生きている世界がどれほど多様で複雑であるかを視覚的に伝えることを可能にしました。そこに宿る共感や共時性には、土地とのつながりや、そこに暮らす人々に対するある種の実感がありました。
今、あらゆる情報が個々に結びつくことができる社会において、かつて可視化されていた多様で複雑な街の全体像は、その輪郭を失い、結ばれているようで断絶しているような、不確かさの中を私たちは生きています。個々人によって多層化された空間と時間が併存する現在において、洛中洛外図屏風が試みてきた網羅的な表象は、主体のあり方が変容しつつある世界の分水嶺に対し、現実を模倣する装置として何を保持し、何を委ねることができるのでしょうか。
これまで自身の行なってきたプロセスを手掛かりにしながら、その境界にある輪郭を捉えるべく制作を続けています。
藤原泰佑
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「洛中洛外図 右隻」
パネル、和紙、アクリル、顔料、箔
940×1980mm 2025
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「吉岡町絵図」
パネル、和紙、アクリル、顔料、箔
400X1200mm 2025
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「豊岡招猫図」
パネル、和紙、アクリル、顔料、箔
S4 2025
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「Between 1」
パネル、和紙、アクリル
727X1999mm 2025
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「Between 3+ the Simulations」
パネル、和紙、アクリル、顔料、箔
フォトポリマー、アクリル、箔
S4 + 125X120X120mm 2025
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藤原泰佑PF
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>https://ameblo.jp/suirancom/
PDF>DM
2025年7月11日 22:40 - CATEGORY:
画廊翠巒
2025年画廊企画PART7
小林 由 展
— My Saturday Night Fever —

「cypher 1」280×260×45mm キャンバス、油彩、ミシン糸 2025
2025年7月13日[土]-20 日[日]
Am10:30 ―PM7:00 (15日火曜休廊,最終日17:00)
茨城県出身で、現在は神奈川県在住の造形作家・小林 由(こばやし ゆい)の当画廊では初め
ての個展を開催します。
小林は昨年東北芸術工科大学大学院を修了したばかりの新進の作家ですが、その圧倒的な作品のパワーとその才能あふれる作品群に、在学中から数々のコンクール等で受賞し、美術関係者から大きな期待を寄せられてきた若き美術家です。今回の個展では「My Saturday Night Fever」と
題して、油彩と縫製による重層的な油絵作品をご高覧きます。
小林の作品は、ダンスを踊る時に自身が感じる音楽の世界に入り込んだかのような没入感と、リズムや動きを大切にして躍動感や臨場感のある表現を追求しています。絵画制作は HIPHOP のサンプリングから着想を得ていて、幼少期、ストリートダンスを始めたことをきっかけに、ストリートカルチャーのファッション、音楽のジャケット、ミュージックビデオなどを見て育ち、このようなバックグラウンドから培われた美的感性や身体感覚が彼女の作品を形成しているようです。
今回の作品は、ディスコブームを巻き起こした 70 年代ダンス映画“Saturday Night Fever」”をサンプリングした新作中心に過去作も交え、絵の中にディスコのリズムや光を封じ込めた作品です。
またかつてピカソなどのキュービストがコラージュという手法を編み出し、新聞記事や写真などの切り抜きなどを画面に貼り付けることで 2 次元における異空間を作品内に作り出したように、小林由は自ら一度油彩で描いた画面を任意に裁断し、そのキャンバス生地を縫い合わせ画面を再構築し、様々な異形の画面を創り出していきます。
単に四角い木枠に張り込まれただけではなく、キャンバスが折り重なったり木枠のサイズに納まりきることなく、張り込まれることなく表現されたりするのです。
本展では、50 号大変形から小品まで、22 点ほど展示ご高覧頂きます。。
画廊主 梅津宏規
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「Night Fever」
キャンバス、油彩、ミシン糸
1205X780X45mm 2025
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「「Stayin’ Alive」
キャンバス、油彩、ミシン糸
515X505X45mm 2025
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「cruch」
キャンバス、油彩、ミシン糸
700X820X50mm 2025
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DM
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2025年6月6日 22:31 - CATEGORY:
画廊翠巒
2025年画廊企画PART6
木村真由美 展
- タモトオルケシキ-

「カラ 20170909dOR」シルクスクリーン・鉄粉・和紙 73×117m 2024作
2025年6月7日[土]-15日[日]
Am10:30 ―PM7:00 (10日火曜休廊,最終日17:00)
群馬県前橋市出身で、現在も武蔵野美術大学の通信教育担当で指導を務める版画家・木村真由美の2年ぶり9回目の新作による個展を開催します。
本年7月から、現在アトリエと自宅を構える東京から、生まれ故郷の前橋に完全移住することになり、その前月でのご報告も兼ねた個展となります。
これまで、アーツ前橋で開催された「前橋の美術」や「群馬版画協会展」なども度々作品が展示され、ご紹介されてきましたが、Tシャツや複数の看板制作などにも使用される技法、シルクスクリーンと言われる孔版画の技術を使用しながら、根気よく幾度となく沢山の色で摺り重ねられ、部分的に鉱砂をちりばめたことによって出来る盛り上がった画面は、およそシルクスクリーンとは思えない、とても微妙なニュアンスとマチエールを生み出す独自の技法を編み出し、奥行きと透明感のある独特の色彩を放つ独自の作風を創り上げました。
これまで、空をモチーフに多くの作品制作をしてきた作家ですが、最近は空だけではなく地上の風景も描いているそうです。それぞれ作家本人が目にした日常の風景がモチーフです。あまりにもありきたりの、言われてみれば“あ~なるほど!”の風景がひろがり、和紙に何度も刷り込んだインクと砂鉄によって現れる風景を通して、木村真由美の視点から観る、何気ない日常の中にある美しさの本質が、語り掛けてくるようです。
画廊主 梅津宏規
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「カラ 20180104gT」
シルクスクリーン・和紙・鉄粉
606.6×91cm 2024
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「カラ20160801dw」
シルクスクリーン・和紙・鉄粉・パネル
91×60.6cm 2024
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「カラ20170824#2」
シルクスクリーン・和紙
22×16cm 2024
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「カラ20171016(highway K)#2」
シルクスクリーン・和紙
16×22cm 2024
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「カラ 20171005」
シルクスクリーン・鉄粉・和紙
23×23cm 2024
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DM
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