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2025年画廊企画PART6 木村真由美 展 -タモトオルケシキ-

2025年画廊企画PART6

木村真由美 展

- タモトオルケシキ-

 


 

「カラ 20170909dOR」シルクスクリーン・鉄粉・和紙 73×117m 2024作

 

2025[]15[]

 

Am10:30 ―PM7:00 (10日火曜休廊,最終日17:00)

    

群馬県前橋市出身で、現在も武蔵野美術大学の通信教育担当で指導を務める版画家・木村真由美の2年ぶり9回目の新作による個展を開催します。
本年7月から、現在アトリエと自宅を構える東京から、生まれ故郷の前橋に完全移住することになり、その前月でのご報告も兼ねた個展となります。
これまで、アーツ前橋で開催された「前橋の美術」や「群馬版画協会展」なども度々作品が展示され、ご紹介されてきましたが、Tシャツや複数の看板制作などにも使用される技法、シルクスクリーンと言われる孔版画の技術を使用しながら、根気よく幾度となく沢山の色で摺り重ねられ、部分的に鉱砂をちりばめたことによって出来る盛り上がった画面は、およそシルクスクリーンとは思えない、とても微妙なニュアンスとマチエールを生み出す独自の技法を編み出し、奥行きと透明感のある独特の色彩を放つ独自の作風を創り上げました。
これまで、空をモチーフに多くの作品制作をしてきた作家ですが、最近は空だけではなく地上の風景も描いているそうです。それぞれ作家本人が目にした日常の風景がモチーフです。あまりにもありきたりの、言われてみれば“あ~なるほど!”の風景がひろがり、和紙に何度も刷り込んだインクと砂鉄によって現れる風景を通して、木村真由美の視点から観る、何気ない日常の中にある美しさの本質が、語り掛けてくるようです。

画廊主 梅津宏規

 
 

 

 

「カラ 20180104gT」
シルクスクリーン・和紙・鉄粉
606.6×91cm 2024

 

「カラ20160801dw」
シルクスクリーン・和紙・鉄粉・パネル
91×60.6cm 2024

 

「カラ20170824#2」
シルクスクリーン・和紙
22×16cm 2024

 

「カラ20171016(highway K)#2」
シルクスクリーン・和紙
16×22cm 2024

 

「カラ 20171005」
シルクスクリーン・鉄粉・和紙
23×23cm 2024

 

 

木村真由美CV

DM

 

 

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2025年画廊企画PART5アマダレ2025鈴木藤成・栗原巳侑・高橋侑子

 
2025年画廊企画PART5

アマダレ2025

鈴木藤成・栗原巳侑・高橋侑子

 

 
2025年5月17日[土] ― 25日[日]

AM10:30-PM7:00(20日火曜休廊・最終日pm5:00)
 

 

 

本年で 11 年、11 回目となる「アマダレ展」を開催致します。
アマダレ展は、東北芸術工科大学芸術学部長、日本画領域教授である長沢明氏が、この画廊翠巒で個展を開催したご縁から実現した、当画廊と長沢明氏による、東北芸術工科大学大学院を修了し、今後の制作に期待を寄せる若手作家の選抜によるグループ展「若手作家育成事業としての東北芸術工科大学とのコラボ企画展です。
そして今回の第 11 回展より、大学院編成が改定され、これまでの日本画、洋画、版画とそれぞれの領域から絵画領域として統合されたことを踏まえ、絵画全般ということになり、今年は絵画領域大学院修士を昨年度修了した作家 3 人として推薦されました。
鈴木藤成は、学生選抜展や山形ビエンナーレで頭角を現し、栗原巳侑は、前橋生まれ福島育ちで、第13回西会津国際芸術村公募展青少年の部大賞山形市買上げ賞、ブレイク前夜賞 Q1 賞を受賞、高橋侑子は、若手アーティストの登竜門と言われる Idemitsu Art Award 2023 グランプリや昭和会展で昭和会賞を受賞するなど現在時の人として大活躍をしています。

画廊主・梅津宏規

 

 

「アマダレ」 グループ展主旨

芸術の世界は必ずしも結果を伴うものではないが、たとえ結果がどうであれ、描き続けていくだろう彼等。一つの方向を向き描き続ける作業は、雨だれが石を穿つ様と重な、ときには「描くべき意味」を飛び越えていく。描くことが思考を超えた時にしか、見せることができない世界がある。私は芸術のフィールドに、そんなプレイヤーに立ってもらいたい。
またアマダレは「!」の別名であることから、彼らが自分の世界を求める中で見つけた「!」を、僕らにも見せる機会になってほしい。

長沢明

 
 

鈴木藤成 SUZUKI Tôsei CV

絵画において私は、日常の中にありふれた素材、特にブルーシートのような工業製品に関心を寄せている。
それらは生活の一部としてあまりに自明であり、意識されることは少ない。
私はそうした素材に潜む関係性を、日本画材(和紙や胡粉、岩絵具など)を用いて描くことで、物質と視覚のあいだにある「違和感」や「問い」を立ち上げたいと考えている。描くことは写すことではなく、素材と向き合い、そこにある気配や温度を探る行為である。日々の制作では、ものの表層だけでなく、その背後にある「見えない風景」をすくい取ることを心がけている。

 
 

栗原巳侑 KURIHAEA Miu CV

人類の普遍的課題である死を見つめ、それと向き合い受容する人間のあり方を主題に制作。
現在は土地が人の声や行動を記録し、それを再現する「ストーンテープ理論」(地縛霊を説明する上での理論のひとつ)を基軸に、土や砂鉄を用いた表現を展開している。

 
 

高橋侑子 TAKAHASHI Yuriko CV

日常の風景、身近なもの、こと、友人などをモチーフにドローイングを行い、それらを基に絵画制作をしています。鮮度を大切にしています。いつでも新鮮な気持ちで画面に向かえるよう、絵に描く対象が偏らないよう気を付けていますし、その為にできる限りいろいろな場所に出かけるようにしています。実際キャンバスに向かう際には、色の鮮度を失わないよう手数を増やすのではなく、減らす努力をしています。いい絵を描くために日々コンディションを整えています。一生懸命夢中になって描きすぎても鮮度は失われるので、ちょうどいい距離感を保つことが最大のポイントであり自身の課題です。

 
 
 
 

 

鈴木藤成

 


「Japanese Blue −私」
1620X1120mm(P100)
1620X1120mm(P100) 2024

 


「黄色いブルーシート」
530X455mm(F10)
和紙、水干絵具、胡粉、膠 2025

 

 

栗原巳侑

 

「Three windows」
410×530mm(P10)
木製パネルにアクリルメディウム、砂鉄、土(旧吉池医院)
2025

 

「washbasin」
530×410mm(P10)
木製パネルにアクリルメディウム、砂鉄、土(旧吉池医院)
2025

 

高橋侑子

 

「窓」
1,620×1,303mm(F100)
キャンバスに油彩 2024

 

「呼び声」
727×910mm(F30)
キャンバスに油彩 2024
2023

 

 

 

 

アマダレ 2025 鈴木藤成・栗原巳侑・高橋侑子 DM-PDF
 
 

 
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2025年画廊企画PART4永井里枝 展- Place with Light –

2025年画廊企画PART4

永井里枝 展

– Place with Light –

 


 

「Place with Light」パネルに綿布、顔料、金箔、グリッター, F60 2025

 

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Am10:30 ―PM7:00 (22日火曜休廊,最終日17:00)

    

5 年前にポーラ美術財団の在外研修助成を受けドイツ・ベルリンのクンストラーハウス・ベタニ エンでの滞在制作留学、その後ドイツ・ベルリンで開催され、永井里枝が招待出品していた「3+ 4=1」展(AVVY Contemporary)での展覧会に参加。その後国立新美術館で開催のシェル美術展 改め出光アートアワードに招待出品、銀座のポーラ美術館アネックスでの企画展。第 9 回東山魁夷 記念日本画大賞展に受賞者として選出され日本を代表する作家の仲間入りをしました。 地元の展覧 会では「前橋の美術 2024」に出展。昨年は銀座での初企画による個展が開催され一定の評価を受けま した。
近年は夜の遊園地をテーマに多くの作品が描かれており、日本国内やベルリン、本年取材したロサンジェルスの遊園地などをモチーフにした魅力的な作品が登場します。

画廊主 梅津宏規

 
 

[制作意図]
場所とともに在る光は、単に空間を明るくするだけでなく、人々の気持ちを照らし繋がりを促進す るなど、感情や行動に深く影響を与えます。本展では、遊園地や都市空間といった「人の為に灯さ れた明かりのある場所」を描き、場所と光、そしてその光を求める人々の精神を表現します。
明かりに身を包まれるとき、私達はその光に歓迎されています。その場所を訪れること、自他と語 らうこと、存在することを肯定されています。アーネスト・ヘミングウェイ(1899-1961)の短編 小説『清潔で、とても明るいところ』(1933)に描写されるカフェのように、人生の淵にささやか な居場所をもたらします。
同様に、光がもたらすものに色彩があります。絵画上に描かれた鮮やかな色彩、即ち鮮やかな光在 る場所は、単に物理的な絵空事ではなく、人の為の明かりそのものとなることを志向します。芸術 の場もまた人々にとって必要な「光在る場所」です。本展はその一隅として、観る人に明かりを提 供するものです。

永井里枝

 

 

「Place with Light / Carousel Upstairs」
M8
パネルに綿布、顔料、アルミ箔、グリッター
2025

 

「Place with Light / Roller Coaster」
M8
パネルに綿布、顔料、アルミ箔、グリッター
2025

 

「Place with Light / Cup」
F6
パネルに綿布、顔料、アルミ箔、グリッター
2025

 

「「Place with Light / Sky Ships」
M4
パネルに綿布、顔料、金箔、グリッター
2025

 

「Place with Light / Ferris Wheel.」
F4
パネルに綿布、顔料、アルミ箔、グリッター
2025

 

 

永井里枝 –Nagai Rie

DM

 

 

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2025年画廊企画PART3 堀越吉行 展- Red light -

2025年画廊企画PART3

堀越吉行 展

- Red light -

 


 

「Red light 04」 F30 キャンバスに油彩 2024

 

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Am10:30 ―PM7:00 (11日火曜休廊,最終日17:00)

    

赤信号を待っているとき、早く青にならないかなとイライラしてしまうことがある。またあるときは、赤信号のため焦らず飲み物を口にし喉を潤したり、周りの景色を眺めたりすることもある。
“赤信号”という決まりは、人間が集団という枠の中で生活していくためには、どうしても定めなくてはならないものなのだろう。社会が円滑に回っていくために、人が定める法例としての赤信号。われわれが規則の中で生活していることを気付かせるもの。私たちはその中でどう自由を求めるのだろう。どう健康の生命の過剰を求めれば良いのだろうか。
破ることができる禁止を前にして破らずに守ることは、罰を受けることを回避するために法を守らされているとも言える。それぞれが自己の都合のみで行動していると事故ばかりが起こってしまい、生活に支障が出てしまう。そのため社会で生活する者として、誰かの指図からではなく独自の考えに基づいて、そうしているととも言えるのではないだろうか。意思が破るのか、守るのかを決めるということもあるのだろう。真実ではなく歴史的な法の中で生きているわれわれ、そして私的な法以前を求めたりもするのだ。
信号待ちをする景色ではあるが、それはとても人工的なものから来るため、どうしても感情的になってしまう。禁止のメタファーとしての赤信号。禁止が人間の社会であると思う。
不可能であることは生きていくことが困難になる為、禁止を創り出し可能性を残しているのだろう。禁止を守る自発の一部もここにあるのかもしれない。
信号待ちをしているときの私の感情の表現であり、そしてもしこのような景色の中で信号待ちをしていたら、どのような気分になるのだろうか?という投げかけでもある。こんな風に景色を見た私について、何かを思っていただけたらとも思う。

堀越吉行


 
 

    

一見あのノルウェーの国民的画家、エドヴァルド・ムンクのような、形が歪み溶けでしまうような曖昧で抒情的な画面が、後で入れているだろう黒い直線によって、不思議と絵全体が絞まり描写の不確かさを面白くし、規律ある理知的な画面へと変えているのです。
現実と非現実の狭間に揺らぐ空想の実像が、そこには存在しているようです。

画廊主 梅津宏規


 
 

 

 

「Red light 07」
F30 キャンバスに油彩
2024

 

「Red light 10」
F20 キャンバスに油彩
2024

 

「View of flower-shop from outside 06」
F6 キャンバスに油彩
2025

 

「「Leek flower」
F6 キャンバスに油彩
2025

 

 

 

堀越吉行CV

堀越吉行展2025DM-PDF

 

 

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2025年画廊企画PART2須藤和之展-木とともに-

2025年画廊企画PART2

須藤和之 展

- 木とともに -

 


 

「木とともに」 F520 和紙に岩彩 2025

 

202528[]16[]

 

Am10:30 ―PM7:00 (11日火曜休廊,最終日17:00)

    

今回の個展では、前橋に本社を構え創業125年の「平方木材株式会社様新社屋落成記念作品」として描かせて頂いた「木とともに」をテーマとし、常に不変的な自然の美しさやそこに息づく動植物に対し謙虚な気持ちと自然への尊厳に敬意を払いながら神秘的な奥深さや生命の息づかいを描き、平和で穏やかな日々を、ささやかな未来への希望を祈る「須藤和之の世界観」を、作品を通して感じて頂けることを期待します。
ギャラリーを包み込む色彩豊かで優しさにあふれる静かな空間で、しばしゆっくりと少しの時間を忘れてご高覧頂ければ幸いです。

画廊主 梅津宏規


 
 

 

 

「森のいのち」
P8 和紙・岩彩
2025

 

「花のたび」
P10 和紙・岩彩
2025

 

「大樹とひとつ」
P8 和紙・岩彩
2025

 

「兆しとひとつ」
F6 和紙・岩彩
2025

 

 

 

須藤和之CV

須藤和之展2025DM-PDF

 

 

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