2024年9月14日 0:17 - CATEGORY:
画廊翠巒
2024年画廊企画PART8
春名真歩 展
― commitment to freedom ―
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「人」 F100 キャンバスに油彩、墨、その他 2024
2024年9月14日[土] ― 22日[日]
AM10:30-PM7:00(17日火曜休廊・最終日pm5:00)
岡山県出身で、現在もアトリエと住居を岡山県津山市に構える美術家・春名真歩(はるな まほ)
の当画廊では初めての個展を開催します。
春名は昨年東北芸術工科大学を卒業したばかりの新進の作家ですが、その圧倒的な作品の成熟度とパワーそしてその才能あふれる作品群に、在学中から美術関係者から大きな期待を寄せられてきた若き美術家です。
今回の個展では「commitmennt to freedom 自由への取り組み」と題して、油彩を含め様々な画材や手法によって表現された作品をご高覧頂きます。
春名は、具体的な対象を写す、またはその対象に極めて近い形状や色相を再現するという具象絵画ではなく、春名自身の意識の中に実存する、又は見え隠れする様々な形状や空間、色相を掘り起こし顕在化していく、いわゆる絵画の仕組みの構成要素を巧みに使い、抽象絵画の成立を試みる作業を一心不乱に繰り返し行う近年ではあまり見かけないタイプの若き作家なのだろうと思います。しかしまた、その感覚が秀逸で不思議な魅力を放つ作品を描きます。
画廊主・梅津宏規
■自由への取り組み
具体的な対象を写す、または極めて近い形状や色相を再現するという絵画ではなく、春名自身の意識の中に実存する、または見え隠れする様々な形状や空間、色相を掘り起こし、顕在化していく。いわゆる絵画の仕組みの構成要素を巧みに使い、抽象絵画の成立を試みる作業を一心不乱に繰り返し行う近年ではあまり見かけないタイプの若き作家なのだろうと思う。しかしまた、その感覚が秀逸で不思議な魅力を放つ作品なのです。
春名真歩
春名真歩CV
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「a full scale hole #3」
F50
キャンバス、油彩、墨、その他
2024
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「a full scale hole #3」
F50
キャンバス、油彩、墨、その他
2024
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「何にでもなれるもの#2」
F15
キャンバス、油彩、その他
2024
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「穴」
F8
キャンバス、油彩、その他
2024
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「自由への取り組み#2」
F8
キャンバス、油彩、その他
2024
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尚、他作品や個展会場動画などは以下のブログからご覧頂けます>https://ameblo.jp/suirancom/
春名真歩展2024DMデザイン.pdf
2024年8月16日 16:22 - CATEGORY:
画廊翠巒
2024年画廊企画PART7
土田 翔 展
― GOLD PLANTS ―
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「FLUFFY」 P30 木製パネル、岩絵具、胡粉、箔他 2024
2024年8月17日[土] ― 25日[日]
AM10:30-PM7:00(20日火曜休廊・最終日pm5:00)
土田 翔は東北芸術工科大学大学院修了展で最優秀賞をはじめ、アートアワードトーキョー丸の内2022 後藤繁雄賞受賞他、数々の賞を受賞。一昨年は最上川美術館で最上川芸術祭2020 E N C O U N T-最上川に刻む- 土田翔展が開催されるなど破竹の勢いで活躍しています。
土田は、現場での取材によって対象の感覚的リアルを得ながら制作に取り組むというスタイルにこだわり続け、新潟が生んだ歴史的日本画家・小松 均の研究を下敷きに、自らの絵画論を 構築してきました。
例えば、最上川の濁流やそこに存在する風景を描くために、あえて最上川の川の流れに体ごと入り込み、身を任せ写生を行ったり、花を描く上では、花畑に自身をそこに埋もれさせ、その生気や匂い、植物のエネルギーを感じながらそれを体感する、少々禅のような行いや境地を求めながら制作をしています。
画廊主・梅津宏規
対象に埋没していく:道端に自生する植物や花、または育てた観葉植物に同体化、限りなく近づくことを目的に写生すること。手の届く距離感にある対象物に対して手触りで確かめながら認識すること。そして観察と実感から画面に思いと形を刻んでいくこと。対象から迫ってくるような、植物の力強い生命力を自らの身体に引き寄せて描くのだ。
土田 翔
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「GOLDEN WIND」
F100 木製パネル、岩絵の具、
胡粉、箔、炭酸カルシウム
2024
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「Desert rain」
F30 木製パネル、岩絵の具、胡粉、
箔、炭酸カルシウム
2024
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「GOLD DANCE」
F8 木製パネル、岩絵の具、胡粉、
箔、炭酸カルシウム
2024
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「thunder face」
F3 木製パネル、岩絵の具、胡粉、
箔、炭酸カルシウム
2024
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「small needle」
SM 木製パネル、岩絵の具、胡粉、
箔、炭酸カルシウム
2024
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尚、他作品や個展会場動画などは以下のブログからご覧頂けます>https://ameblo.jp/suirancom/
土田翔展2024DM―PDF
土田 翔CV
2024年7月13日 0:54 - CATEGORY:
画廊翠巒
2024年画廊企画PART6
竹下修司 展
― Beautiful Planet ―
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「garden」F80 パネル,岩絵具,箔 2024
2024年7月13日[土] ― 21日[日]
AM10:30-PM7:00(16日火曜休廊・最終日pm5:00)
昨年大好評頂きました現代画家・竹下修司展を本年も開催致します。昨年の個展では、県外からも驚くほど多くの方に来廊頂いたり、問い合わせもあり、画家の人気の高さと多くの方々からの期待を寄せられる個展となりました。
元々日本画科出身ながら、これまでの技法に縛られた日本画の世界から、技術的な開放と自由さ作風に求め、形式的なジャンルに捕らわれない、もっと本質的な絵画の在り方を探し、寒冷紗を貼ったパネルに向きあい、絵の具を身体で感じながら、一心不乱に描く、人の感性の極限を追い求めつつ描く彼の作品は、表層的な美しさに留まらない、描く者と描かれた絵がまるで一体化したかのような、画家の本能が導き出す、本質的な美しさがそこにはあるような気がします。
今回の個展では、作家・竹下修司の文学的死生観が押し出され進化した、新しいテーマ「舟シリーズ」やこれまでの「花言葉」シリーズなど、小品から大作まで2百数十点展示、ご高覧頂きます。
暗闇の沼に浮かぶ舟は 何百光年も先にある 光の花々に映し出され日中にある放置された舟を囲む草原の花々に似ている
夜 天に咲く光の花は 日中に咲く花の魂が天に登り光輝くのかと 想像させられてしまう何百光年先にある永久に近い命と 今この瞬間 精一杯の命を輝かせる花々 それは共に美しい竹下修司の世界はいつのまにか こんなことを想起させる作品なのだ
画廊主・梅津宏規
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「花言葉23-24#1~#40」
木片、岩絵具、箔
2023~24
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「舟#2」
F8 パネル 寒冷紗 岩絵具 箔
2024
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「舟#5」
F4 パネル 寒冷紗、岩絵具、箔
2024
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「星の日#1」
202×150mm 木片 岩絵具 箔
2024
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尚、他作品や個展会場動画などは以下のブログからご覧頂けます>https://ameblo.jp/suirancom/
竹下修司展2024DM―PDF
竹下修司CV
2024年6月7日 23:00 - CATEGORY:
画廊翠巒
2024年画廊企画PART5
広沢 仁 展
- くうきくらげ -
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「極夜 二曲一双」276×150cm シルクスクリーン、屏風 2020
2024年6月8日[土] ― 16日[日]
AM10:30-PM7:00(11日火曜休廊・最終日pm5:00)
画廊翠巒では、2年ぶり8回目となる広沢 仁氏の個展を開催します。
本展ではライフワークになっている屏風仕立てのシルクスクリーン作品と、近年精力的に制作し高評を得ている彩色木造彫刻作品を中心に「広沢 仁の世界」をご覧頂くとともに、定評のあるシルクスクリーンによる版画とドローイングも含め新作を中心に約20点をご覧頂きます。
広沢 仁氏の版画や彩色木造彫刻は、写実的、写真的リアリティーより、あえて原初的、プリミティブな表現にすることで、物事の本質や価値の在り方をストレートに問いかけ、即物的表現と共に、日々生活する中で見つけ出す、何気ない日常の情景を切り取り、卓越したセンスによって造形化、象徴化され、力強く人間的な作品としての表現が彼の作品の特徴と言えます。
画廊主
8月の夕暮れ、仕事で行った鄙びた村で作業をしていると突然背中にチクっとした痛みがはしった。
続いて脇腹、ニノ腕にも。
ダニノミ系に噛まれたかとシャツをめくってみてもそれらしきものは見当たらない。
周りを見渡し耳をそばだててみてもアブブヨ系も見出せない。
患部はただクラゲに刺されたように赤く爛れているだけ。
隣で一緒に作業していた同僚は平然とし、痛い痒いと騒いでる私を見て笑っていた。
見ること聞くこと触れることはできないが、確かに何かが存在していて、
それが私の身体を刺激している。
他の誰でもなく私だけに突き刺さるもの、働きかけるもの。プンクトゥム。
私はそれを空気くらげと名づけた。あなたにはそういう経験はないだろうか?
広沢 仁
>広沢 仁 PF
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「遠い場所」
25×43X54/34X47X62/34X47X62cm
(立体3部作)
楠、アクリル、カシュー、箔、合板
2024
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「関越ハイウェイ」
15.5×10X36cm
楠、アルキド樹脂絵の具、銅
2023
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「ゴースト」
12×9X30cm
楠、アルキド樹脂絵の具
2023
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「ほたるぶくろ」
34×26cm
シルクスクリーン、紙 ed.7
2023
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尚、他作品や個展会場動画などは以下のブログからご覧頂けます>
https://ameblo.jp/suirancom/
>DM.PDF
2024年5月17日 23:22 - CATEGORY:
画廊翠巒
2024年画廊企画PART4
アマダレ2024
石黒 光・荻莊天馬・戸田創史
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「トロピカリ」F100 パネル、綿布、岩絵具、アクリル絵具、水干絵具、箔 2024 戸田創史 作
2024年5月18日[土] ― 26日[日]
AM10:30-PM7:00(21日火曜休廊・最終日pm5:00)
本年も「アマダレ展」を開催致します。
東北芸術工科大学日本画領域の教授である長沢明氏が、この画廊翠巒で個展を開催したご縁から実現した、当画廊と長沢明氏による、東北芸術工科大学大学院日本画領域を修了し、今後の制作に期待を寄せる若手作家の選抜によるグループ展「若手作家育成事業の第9回展で、現在東北芸術工科大学とのコラボ企画展となっています。
今年は3人全員が初の選抜で、全員現在も大学院修士1年生ですが、すでに様々な活動を通して活躍しています。石黒光は、第44期国際瀧富士美術賞で優秀賞、荻荘天馬は、滞在型地域連携アートプロジェクトで大きな成果を上げ、戸田創史は、月刊美術主催美術新人賞デビュー2024年すでに入選。勿論東北芸術工科大学卒業制作展では優秀賞や美術科賞を受賞する、将来を期待される、芸工大大学院の精鋭院生です。
また開催期間中、好評頂いております、作品の画廊展時風景をSNSで動画配信し、ネット上で作品鑑賞いただけるようにしており、YouTubeやブログ上でもご高覧頂くことができますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
画廊主・梅津宏規
「アマダレ」 グループ展主旨
芸術の世界は必ずしも結果を伴うものではないが、たとえ結果がどうであれ、描き続けていくだろう彼等。
一つの方向を向き描き続ける作業は、雨だれが石を穿つ様と重な、ときには「描くべき意味」を飛び越えていく。描くことが思考を超えた時にしか、見せることができない世界がある。
私は芸術のフィールドに、そんなプレイヤーに立ってもらいたい。
またアマダレは「!」の別名であることから、彼らが自分の世界を求める中で見つけた「!」を、僕らにも見せる機会になってほしい。
長沢明
石黒 光 ISHIGURO Hikaru
私は「手で思考すること」を絶えず続けてきました。私の絵には画面とのやりとり、そこで日々育む愛情が必要不可欠です。 朝、アトリエに来たら、昨晩は濡れていた画面に手で触れて、今日生まれた温度を、水を含んだ刷毛で撫でつけ、同時に私を擦り込む。絵を描くことは常に自分を描いているのと同じだと考えます。私はこの過程を「喪の作業」と呼んでいます。この言葉は人間が喪失した対象から離れていくためにとる心理的過程を表しています。決してネガティブなものではなく、対象の喪失を悲しむことから逃げることなく、向き合い、受け入れるために必要不可欠なものだと位置づけています。私にとっては省略することが許されない大切な時間です。 瓶詰めの絵具の粒子を絵皿に出し、そこに、膠を2滴。中指でよく練ったら、真っ白の画面に飛び込みます。素材との対話で生まれた絵具の現象は、ひとつたりとも同じ効果を見せずに布に痣のように貼り付きます。その流動的な素材たちに触れ、それらには血が通っていることに気づきました。つくったものと、私とでこそこそ話をするように制作をしています。
荻莊天馬 OGISÔ Tenma
日々の制作は常に写生をベースとした作品制作をしています。
自分で見た世界をこの手で表現するため、何時間、何日もかけて、その場に訪れ写生をします。その時の自分の感情や、五感に伝わってくる実感力を探究し、鑑賞者を引き込むことのできる作品を模索しています。
今回は写生から本画に移すのではなく、すべて想像したイメージを追いかけながら制作したものになります。
写生を元に制作を試みたのですが、描くために必要な感情が薄く、想像するものから今の自分にできる最大限のことをしました。
戸田創史 TODA Sôshi
私は、絵を描き続けていくためにはどのような生活をしていれば良いのだろうか、とよく考えています。
それは、感性のアンテナを失わないことや、描くきっかけになる出来事を絵の外側に求め続けていくことなのではないかと思います。
東浩紀が提唱する「観光客」というウチでもソトでもない第三者様式の概念は、この両方を実現することができました。その土地にいき、その土地のものを食べ、その土地の人と会話し、その土地の色や形に触れる。豊かで新鮮なそれらは、私に生きる希望を与えてくれます。さらに、その経験を通して元いた土地の良さにも気づきました。ウチを受け入れ、ソトに開く。この過程で自然と作品が完成するのがベストです。
このような考え方に即して、私は現場取材に重きを置いています。沖縄や北海道を歩き回り写生を行い、スケッチブックにメモリーとして残してきました。
私にとっての写生は、俳句を詠む感覚に近いです。心の揺らぎを見逃さないように、落ち着いて、大胆に描く。あまり時間をかけない。自分の生まれた土地にはない文化や生き物に触れたとき、この感覚はさらに研ぎ澄まされるのです。このプロセスを下敷きに、素材や形態にとらわれない、絵画作品群を制作してきました。
箔や岩絵具などの伝統的な素材を使いながらも、現代に生きる「観光客」としての私たちの視点を研究、模索している。
石黒 光 CV
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「不凋花が囁く」
2480X1680
綿布、膠、墨、岩絵具、水干絵具、箔、蜜蝋
2023
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「眩さに触れた」
F0
パネル、綿布、膠、岩絵具
2023
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荻莊天馬 CV
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「霞」
525×820mm
綿布、岩絵具、銀箔、墨、パール粉
2023
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「彗星」
33.5X33.5mm
箔、岩絵具、水干、パール粉
2022
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戸田創史 CV
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「泉に夢」
91cmX72.7cm
綿布、岩絵具、アクリル絵具、
金箔、黒箔、オイルパステル
2023
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「雪の断片 ―石山緑地―」
530×380mm
ベニヤ板、ポリエステル生地、岩絵具、綿
2023
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アマダレ2024DM.pdf
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>https://ameblo.jp/suirancom/