2020年9月12日 12:00 - CATEGORY:
画廊翠巒
2020年画廊企画PART9
山本豊子 展
– CAPE HOTEL #1471 –
「CAPE HOTEL II」
48.7×61.7×3.0cm コラグラフ/紙、インク、紅茶 ed.10 2018
2020 年 9 月 12 日[土]― 20 日[日]
Am10:30 ―PM7 :00 (15 日火曜休廊:最終日pm5:00 迄)
2004 年4月に開催した個展以来 15 年 5 か月ぶりに、造形作家・山本豊子の個展を開催致します。 山本豊子は大分県生まれ、現在は東京在住で、青山学院大学理工学部物理学科宇宙物理専攻卒業、初個展 が大分、由布院空想の森美術館という造形作家としては異色の経歴を持ち、2000 年には「VOCA 展 2000 現代美術の展望」上野の森美術館 (東京)に選出され出展しています。
山本の作品は、ある現実にあった歴史的な出来事からインスピレーションを受け想像する個人的な架空 の物語を作り出すところから始まります。そして、その物語を元に視覚的造形を、立体、ビデオ、ドロー イング、コラグラフ(紙版画という版画技法の一つ)などによってこれまで創りだし表現しています。
今回は、コラグラフ作品による個展となりますが、「CAPE HOTEL #1471」と、「とある貴種流離譚.」 という私的空想物語から創りだされる作品で構成されますが、そこに摺りだされた画面は、実に単純であ りながら、物質的な躍動を閉じ込めたような内在するエネルギーが充ち溢れ、実に魅惑的な画面を生み出 しています。
本展では、近作を含めた新作による約16点のコラグラフ作品をご高覧頂きます。
|
「CAPE HOTEL I」 129.4×80.8X3.0cm コラグラフ/紙、インク、紅茶 ed.2 2018
|
|
「CAPE HOTEL III」 58.0×43.5cm コラグラフ/紙、インク、紅茶 ap 2019
|
|
「とある貴種流離譚。III」 49.4×44.2X3.0cm コラグラフ/紙、インク ed5 2017
|
|
「とある貴種流離譚。VII」 49.4×44.2X3.0cm コラグラフ/紙、インク ed5 2017
|
|
「とある貴種流離譚。X」 49.4×44.2X3.0cm コラグラフ/紙、インク ed5 2017.
|
山本豊子PF
2020年8月22日 2:38 - CATEGORY:
画廊翠巒
2020年画廊企画PART7
山田純嗣 作品展
-軌 跡-
「(08-3)surface」134X195cm インタリオ・オン・フォト 2018
2020 年 8 月 22 日[土]―30 日[日]
Am10:30 ―PM7 :00 (25 日火曜休廊:最終日pm5:00 迄)
これまで画廊翠巒では、名古屋在住の現代作家・山田純嗣氏の個展やグループ展を十数年にわたり開催 し、ご紹介してまいりました。
その間、画廊としても作品を少しづつ収集してまいりましたが、この度「軌 跡」と題し、この十数年間、 画廊翠巒でコレクションしてきた作品を一堂に展示し、近年活躍がめざましい山田純嗣の作品展をご高覧 頂きたいと思います。
山田純嗣は、愛知県立芸術大学大学院修了の作家で、一宮市三岸節子記念美術館での個展を始め幾多の 美術館企画展に招待され、また、2006 年の VOCA 展や平成 21 年度愛知県芸術文化選奨文化新人賞や第 12 回青木繁記念大賞展優秀賞他多く受賞する、現在では名古屋を中心に日本を代表する作家の一人として 活躍を続けています。
これまで世界的に見ても誰一人として試みたことのない、「立体」、「写真」、「版画」、「ペインティング」 による同一面上での同時表現という試みを見事に具現化したその軌跡を是非ともご確認下さい。
山田純嗣の白く、神秘的な世界をご堪能頂きます。
画廊主 梅津宏規
|
|
「(14-5)秋冬山水(秋景・冬景)」
2 点組 46×29.3cm インタリオ・オン・フォト
ed.5 2008
|
|
「TUNNEL(02-1)」
94×100cm インタリオ・オン・フォト
ed.2 2002
|
|
「FLOWERS(10-11)」
64.5X64.5cm インタリオ・オン・フォト、彩色
2010
|
|
「(08-7) MUSHROOMS」
30×60cm インタリオ・オン・フォト
ed.2 2008.
|
|
「CAMPING – FIRE」
40×40cm インタリオオンフォト
ed.4 2008
|
DM_写真面横-PDF
DM_宛名面横-PDF
山田純嗣PF
2020年7月10日 0:21 - CATEGORY:
画廊翠巒
2020年画廊企画PART6
藤原泰佑 展
-みちの記-
「前橋市街図」 1800X3600mm パネル、和紙、アクリル、箔 2020
2020 年 7 月 11 日[土]―19 日[日]
Am10:30 ―PM7 :00 (14 日火曜休廊:最終日pm5:00 迄)
画昨年の個展に引き続き、藤原泰佑氏の個展を開催致します。
本展では、本年 1 月からアーツ前橋で開催され、新型コロナ禍の影響で残念にも途中中止となって しまった「前橋の美術 2020-トナリノビジュツ」に作品が出展され、展覧会開始当初より多くの来館 者に好評で、美術手帖でも紹介された「前橋市街図」を、展示会場をアーツ前橋から画廊翠巒に移し 再びご覧頂きます。
藤原作品の特徴でもある俯瞰図的な作品よる新作を発表致します。また “みちの記”という副題が表 す意味も、作品を通して感じ取って頂けましたら幸いです。
今最も注目される若手作家の一人である藤原泰佑の世界を、ごゆっくりお楽しみください。
画廊主 梅津宏規
|
「小泉稲荷図」
410×410mm パネル、アクリル、和紙、箔
2020
|
|
「高崎市街図」
652× 500mm パネル、アクリル、顔料、箔
2019
|
|
「中之嶽図」
455mm×380mm パネル、アクリル、和紙、箔
2020
|
|
「上山市街図」
910×717mm パネル、和紙、アクリル、箔
2020
|
藤原泰佑展2020DM-PDF
藤原泰佑PF
2020年6月13日 1:59 - CATEGORY:
画廊翠巒
2020年画廊企画PART5
広沢 仁 展
- 荒地/帆船 -
「日食」
72.5X53cmシルクスクリーン、蜜蝋、紙 ed.4 2020
2020年6月13日[土] ― 21日[日]
AM10:30-PM7:00(16日火曜休廊・最終日pm5:00)
海外でも活躍する前橋とゆかりのある作家で、長年美大でも後進の指導にあたってきた実力作家、広沢 仁氏の2年ぶり6回目となる個展を開催します。
今回もシルクスクリーンによる作品と、ドローイングによる旧作を含めた新作による個展です。
東日本大震災を切っ掛けに『人と社会との仕組みや様々な関係性などに興味が移行し、生と死の深層にまで思いを深めるようになった』という作品と共に、この度の『新型コロナ禍と社会や人々の日常の関係性』とも意味を共有しそうなメッセージ性と共に、人間的な情緒を感じる即興的な描写に、卓越したセンスに裏付けされた抒情的で力強い作品が広沢氏の作品の魅力です。
尚、緊急事態宣言は解除されましたが、今後も新型コロナウィルス感染拡大防止に関する入場制限や消毒殺菌などの措置は引き続き継続してまいりますので、ご理解ご協力の程お願い致します。
広沢 仁
>広沢 仁 PF
|
「ピポコンドリア」
168×263cm
シルクスクリーン、蜜蝋、和紙、屏風
2019
|
|
「大瀑布」
72.5×53cm
シルクスクリーン
ed.7 2020
|
|
「赤い魚」
34X26cm
シルクスクリーン
ed.12 2020
|
|
「水の匂い」
34X26cm
シルクスクリーン
ed.12 2020.
|
|
「shadow」
29.7×21.5cm
アクリルガッシュ、和紙
制作年不明
|
>広沢仁2020-1 DM.PDF
>広沢仁2020-2 DM.PDF
2020年5月17日 22:02 - CATEGORY:
画廊翠巒
2020年画廊企画PART4
アマダレ2020
― 九島優・古田和子・南 靖子 ―
▲「夜の鹿」P8 岩絵具・寒冷紗2017 古田和子作
2020年5月16日[土] ― 24日[日]
AM10:30-PM7:00(火曜休廊・最終日pm5:00)
東北芸術工科大学日本画領域の教授であり、本年2月から横須賀美術館でも企画個展が開催された長沢明氏が、この画廊翠巒で個展を開催したご縁から実現した当画廊と長沢明氏による、東北芸術工科大学大学院日本画領域を修了し今後の制作に期待を寄せる若手作家の選抜によるグループ展の第6回展です。
彼女彼らの「溢れんばかりの才能の表現を発表する機会を、企画画廊で提供したい」との思いから実現したグループ展「アマダレ」。多くの美術支援者の厳しくも、暖かいご批評、ご高覧を賜われれば有り難くご案内申し上げます
今回、新型コロナ感染症による緊急事態宣言の延長が発令され事業自粛を推奨される中、このグループ展の開催について、中止も含め検討してまいりましたが、過日日本政府からの一部美術館等の開館自粛緩和及び解除が発表されたのを受けて小規模展示会場である画廊での「アマダレ2020」開催を決定致しました。
このグループ展開催にあたり準備をしてきた若い作家にせめて展示の機会は失わせることなく、静かにささやかに展示させて頂きます。
しかしながら、本展では作家の在廊は自粛し、来廊されるお客様を含む画廊内滞在人数を5人以内と限定し、画廊内の殺菌、マスク着用義務化、出入口に除菌液を設置致し開催致します。
また開催期間中、作品の画廊展時風景をSNSで動画配信し来廊が可能でない方でもネット上で作品鑑賞いただけるように致しますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
画廊主・梅津宏規
「アマダレ」グループ展主旨
芸術の世界は必ずしも結果を伴うものではないが、たとえ結果がどうであれ、描き続けていくだろう彼等。一つの方向を向き描き続ける作業は、雨だれが石を穿つ様と重な、ときには「描くべき意味」を飛び越えていく。描くことが思考を超えた時にしか、見せることができない世界がある。私は芸術のフィールドに、そんなプレイヤーに立ってもらいたい。
またアマダレは「!」の別名であることから、彼らが自分の世界を求める中で見つけた「!」を、僕らにも見せる機会になってほしい。
長沢明
九島優
グラフィックデザインからメッセージ(宣伝機能)を取り払った、純粋な平面構成としての魅力に惹かれ、そこから得たものを自身の絵画作品に昇華しようと日々制作を続けています。
作品は、広告デザインにおける写真やイラストレーション、キャッチコピーや商品名などのタイポグラフィを、それぞれアクリル絵具で作られる要素に置換すること成立します。たとえば、ロゴやテキストが入るであろう箇所は、マスキングで象られた図形や線になり、写真のような情報量の多い要素は画面上でスキージングされた有機的で偶発性のあるメディウムの動きになります。しかし、広告デザインでは意図から構成がなされるのに対し、私の制作においては目標となる意図は存在しません。置換された形が次の形を呼び、予期せぬ着地点を求めることでグラフィックデザインと絵画をグラデーションで繋ぎ、漂流している感覚があるのです。
古田和子
私の家は山の麓にあります。そこには人以外の様々な生物が存在し、互いに曖昧な境界線を引くことで、共に暮らすことができます。都市部での生活を考えると当たり前とはいえない環境に、豊かさを感じつつ、人や他の生物への疑問や興味が湧いてきます。そういったことが絵を描くきっかけとなっています。
これまでに、土地に生息する動物や植物の営みをモチーフに絵を描いてきました。牡鹿半島に生息する鹿。益子町の大きなアカメガシワを訪れるキビタキの群れ。そこにある生活やかつての記憶を見聞きすると、大きな世界が根っこの部分で自分自身と繋がっていくように思えるのです。そうして見聞きし知ったことを、不思議だと思うままに表現できることや、白とも黒ともつかないものを受け止めることができることが絵の魅力だと感じています。日々新しく生まれるこの世界と記憶をかたちに残すこと。そうすることで、新しい線や色に出会えることを期待しています。
南靖子
「新しい日本画」をテーマに制作しています。日本画の伝統において背景としてもちいられてきた箔を、図の部分として表現することにより、今までにない新しい絵画表現を生み出しています。また、見る角度や光の角度、展示された空間によって作品が表情を変えるので、そういった変化を観賞し、楽しんでいただければ幸いです。
花をモチーフとしているのは、人は嬉しいときも悲しいときも花を必要とし、様々な意味を持たせるというところに惹かれているためです。形が幾何学的であったり、抽象的にも表現できるところも魅力です。
九島優 >pf
|
「Form for Form」
2,184.1,030mm
木パネル、アクリル絵具2020
|
|
「Composition」
297.210mm
木パネル、アクリル絵具2020
|
古田和子>pf
|
「Home sweet home」
1,680.2,130mm
和紙、岩絵具2019
|
|
「昼の人」
S4
寒冷紗、岩絵の具2017
|
南靖子>pf
|
「さくら」
F50
パネル、和紙、アルミ箔、アクリル絵具、2017
|
|
「花のかたち」
F8,
パネル、和紙、アルミ箔、アクリル絵具2018
|
「アマダレ2020 九島 優・古田和子・南 靖子」展の展示動画及び
ネットから作品購入希望の方はこちらまで