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2023年画廊企画PART4  アマダレ2023  土田翔・正村公宏・松尾昌樹 

 

 

2023 年画廊企画PART 4

アマダレ2022

土田翔 ・ 正村公宏 ・ 松尾昌樹

 

 


ENCOUNT RED LABEL」 1500××2100mm木製パネル、岩絵具、樹脂モルタル、 アクリル 、炭酸カルシウム 土田 翔 作

 

2023年5月13日[土] ― 21日[日]

 

Am10:30 ―PM7:00 (16日 火曜休廊・最終日 pm5:00迄)

 

 

本年も「アマダレ展」を開催致します。東北芸術工科大学日本画領域の教授である長沢明氏が、この画廊翠巒で個展を開催したご縁から実現した、当画廊と長沢明氏による、東北芸術工科大学大学院日本画領域を修了し、今後の制作に期待を寄せる若手作家の選抜によるグループ展の第9回展で、現在東北芸術工科大学とのコラボ企画展となっています。
コロナ禍が続く中での3年間、難しい開催が続きましたが、やっと 4年ぶりに通常の運営でのグループ展「アマダレ 2023」を開催出来ることとなりました。現在出展作家二人が東京、一人が山形在住の作家たちです。
今年は3人全員が初の選抜で、土田翔は大学院修了展で最優秀賞はじめがアートアワードトーキョー丸の内 2022後藤繁雄賞受賞他、数々の賞を受賞、昨年は最上川美術館で最上川芸術祭 2020 ENCOUNT-最上川に刻む – 土田翔展が開催されるなど破竹の勢いで活躍しています。また正村公宏は大学卒業制作展優秀賞他アーツ千代田 3331 myheirloomで注目されるなど大きな評価を受け、松尾昌樹は、 2020年進級制作展にて最優秀賞を受賞などその独特の視点と作風が注目され、みちのく現場考展 -東北描キ巡リ、芸術想ヒ 巡 り -に 作家評価を上げています。本展は全ての作家が墨を多様し独自の画風で大変注目を浴びている若手作家 3人による G展となります。それぞれ一人 5点合計約 15店の大小作品を展示ご高覧頂きます。 また開催期間中、作品の画廊展示風景を SNSで Youtube配信し作品鑑賞いただけますのでご利用下さい。
 

画廊主 梅津宏規

 
 

「アマダレ」 グループ展主旨

 

芸術の世界は必ずしも結果を伴うものではないが、たとえ結果がどうであれ、描き続けていくだろう彼等。一つの方向を向き描き続ける作業は、雨だれが石を穿つ様と重な、ときには「描くべき意味」を飛び越えていく。描くことが思考を超えた時にしか、見せることができない世界がある。私は芸術のフィール
ドに、そんなプレイヤーに立ってもらいたい。
またアマダレは「!」の別名であることから、彼らが自分の世界を求める中で見つけた「!」を、僕らにも見せる機会になってほしい。

 

長沢明

 

 

土田翔 TSUCHIDA Sho

 

現場での取材によって対象の感覚的リアルを得ながら作品を制作している。日本画家・小松均の研究を下敷きに独自の絵画論を構築し、現代のスピードを身体感覚で表現する。現在生きて表現をする上で必要と
なるリアリティを獲得するために、絵画だけでない出力や、身体・行為が介在する表現方法、エクストリーム直写法を展開している。画材にはモルタルや建築に使用されるようなあらゆる材やペンキなどを用
い、グラインダーなどの道具を使い、建築の施工に近い制作を行なっている。
時には自分自身を筆に、対象を和紙のような支持体として捉え、一筆目を描くために対象への実感を隅々まで受け止める作法を行う。 私は描くプロセスそのものを重要視する。そのため、対象のリアルを得る
ために体を張らなければならない。川の冷たさを描くなら自らの身体を川に浸し、自然豊かな東北の地で対象と一対象と一 体になるには、山へ入り、時には雪に埋もれながら描き、世界を確かめている。体になるには、山へ入り、時には雪に埋もれながら描き、世界を確かめている。

 

正村公宏 MASAMURA Kimihiro

 

何かを描く、作品を作り上げる、それらの行為は非常に能動的なものです。自分の琴線に触れたモノや場面、感情を元に「このような作品にしよう」と考えて手を動かし始めます 。しかし、それだけでは作品の完成が予測できてしまいます。
私は作品の完成が自分の想像を超えて欲しいという願望の元、制作をしています。それは無意識下における手の動きや、感覚的なドローイングを元にした作品制作ということではありません。
日々の制作において、コンセプトに準じた手段を取るといった「縛り」を設けています。その縛りによって作品の完成形が自分の予想を超えていくと考えております。
私は、誰かがその場所に居たという不在、思い出すことのできない誰かの存在、これらを作品で表現することを試みています。それらに共通することは、人の「記憶」によって作り出されるものだということで、これが制作の根源であり、先ほど述べた「縛り」にもなっております。

 

松尾昌樹 MATSUO Masaki

 

私は自然の現象とその体感を基に作品を制作しています。
川の水は地形や土壌の性質に応じて、その場ならではのリズムで流れできています。環境、物質の特性、それらの相互作用が作り出すものには共通する言語があるように感じています。
作品を作る際に線を集積させる手法を用いこの行為により、自然言語と触れる感覚を得ています。画面上の線には体感した言語が現れ、支持体やメディウムは川でいう土壌や水となります。作品それぞれには集積の方法や土壌のルールがあり、受け取った体感が作品ごとに設定したルールに沿って出力されているか判断しながら自然の中に存在する言語との対話、再構築を試みていま す。

 

 

 

 

「don’t look back」
F10
木製パネル、岩絵具、樹脂モルタル、
アクリル、炭酸カルシウム
クストメディア
2022

 

「Rocky bicky 」
F8
和紙、木炭他
202 3

 

 

 

 

 

「Fragment of memory」
1940×1303mm
白麻紙、墨、胡粉、インクジェットプリント
2022

 

「Jamais vu/touch」
420×297mm
八女紙、墨、サイアノタイプ 2023

 

 

 

 

「raw 1」
530××333mm
和紙、樹脂、アクリル絵具 2023

 

「raw 2」
530××333mm
和紙、樹脂、アクリル絵具 2023

 

 
 
尚、他作品や個展会場動画などは以下のブログからご覧頂けます>

https://ameblo.jp/suirancom/

 
DM PDF
 

 



2023年画廊企画PART3 木村友香展-バウンダリー-

2023 年画廊企画PART 3

木村友香 展

 

-バウンダリー

 

「いつかの夕暮れ」 F80 綿布キャンバスにアクリル絵具 2022

 

2023年3月11日[土] ― 10日[日]

AM10:30 ―PM7:00 (火曜休廊・最終日pm5:00迄)

 

 

木村友香の作品は自作の特性キャンバスを綿布で制作するところから始まり、程よく吸水する下処理された布に程よく染みこみ滲んでいく、いわゆる絵具のシミと、表面に定着する物質的な絵具の顔料が淡く美しく、その色相がとても印象深い作品です。それは水墨画のような、あるいはイギリスの水彩画の巨匠、ターナーのように幻想的な風景に似た形象を生み出しています。
本展のテーマは「バウンダリー」。境界とか限界を意味する言葉ですが、ウクライナの戦争のように、個人の意思や状況とは関係なく突然侵略戦争が始まったり、私たちの日常にある、多くの制御不能な真実の有無も無秩序化しつつ情報がネットから溢れ、おぼれそうになりながらも、どう自分という存在を保ちつつ、日常を維持していくか?絵を描く日常という非日常は、まるで絵具が染みるところと染みないところの境界を見極めつつ、描き続ける作家自身の行為とを重ね合わせているかのようです。

画廊翠巒主 梅津宏規

世界が崩れていっている様に感じるのは
私だけだろうか・・・
飲み込まれないように
私を保つためのバウンダリー
日常の何気ない風景を描き留めることで
私を守りたい

木村友香

 

 

「雨の日 」
F8 綿布キャンバスにアクリル絵具
2022

  

「白昼夢 」
P25 綿布キャンバスにアクリル絵具
2022

 

「静かな日 」
F6 綿布キャンバスにアクリル絵具
2022

 
 
尚、他作品や個展会場動画などは以下のブログからご覧頂けます>
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木村友香展 2023DM

木村友香 CV

 

 



2023年画廊企画PART3  須藤和之 展  - 予 感 -

 

2023年画廊企画PART3

 

須藤和之 展

 

- 予 感 -
 

 

「よかん」  810X1303mm 和紙に岩彩 2023

 

2023年2月18日[土] ― 26日[日]

 


AM10:30-PM7:00(21日火曜休廊・最終日pm5:00)

 

今回の個展は、「予感」をテーマに作品が描かれました。
 
須藤氏が生まれ育った赤城山の麓にある実家は、多少の開発はあるものの、現在も豊かな自然が存在し、それらを通して様々な気づき、様々な予感を感じさせてくれる風景が広がっています。
自然は大きく、広く、深く、時に怖く厳しく、時に優しい。
須藤の風景は、単なる心象としてのそれではなく、その懐の奥に入り込み、取り巻く空気や光、風の匂いや湿気、草木や動物によって生み出される様々な音。これらを身体全体で感じ、現場のそれに包まれながら、幾枚もの写生を重ねることで、はじめてイメージが顕在化する須藤和之の風景は、単なる空想的、心象的なロマンチズムの上に成立するものではなく、極めて現実主義的な真相の中から生み出される、理想を追求する風景であることを、発見していただけるだろうと思います。
まだまだ続く、人類が経験したことのない今日の状況を俯瞰しながらも、今も偉大なる自然を描き、更にもう一つ上の境地へ向かいつつある「須藤和之の世界」がそこにはあるようです。
 
本展では、この個展の為に描き上げた60号の大作から小品まで約20点を展示、ご高覧頂きます。

画廊主・梅津宏規

 

 

 

「山のいのち」
P10 和紙・岩彩
2023

 

きざし」
P8  和紙・岩彩
2023

 

「春うつす」
F6  和紙・岩彩
2022

 

「森うつる」
M8 和紙・岩彩
2022

 

「しじま」
F4 和紙・岩彩
2023

 
 

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須藤和之展2023DM-PDF
 
 
 

>須藤和之CV

 



 2023年画廊企画PART1  Re :もう一つの前橋の美術2023  <創業45周年からのはじまり>

 
2023年画廊企画PART1
 

Re :もう一つの前橋の美術 2023

<創業 45周年からのはじまり>

 

居城達志・井田昌明・小野耕石・河内世紀一・木村真由美・小林達也・澤田志功・ 須藤和之
竹下修司・永井里枝・長沢 明・ 林 耕史・広沢 仁・藤原泰佑・三輪途道・山本豊子

 
2023年1月14日[土] ― 22日[日]
AM10:30-PM7:00(17日火曜休廊・最終日pm5:00)
 

1978年 10月に現在の地に株式会社すいらんを創業以来、 44年を経過し多くの皆様に支えられながら、2022年年9月で画廊翠巒 (株式会社すいらん )は創業 45年目に入りました。
先代梅津友三が創業し、伴い急遽私に フランスでアートを学んで来いという指令を受け渡仏。芸大大学院修了後、渡仏から7年後に帰国。すいらんを任され 37年が過しました。例年、新年 1月に創業当時から先代友三の友人であり、先輩である 故 久保繁造 画伯 による個展を開催。繁造先生がなくなられた後には、ご子息の繁氏の個展で引き継いで頂きましたが、 45年を あらたに、今後は新年の 1月には日々何らかの形で画廊翠巒にて発表の機会をつくって頂いている作家の方々のグループ展で一年を始められたらと考え、このタイミングであらためて「創業 45周年からの始まり」にしたいと思います。
2年前にアーツ前橋で開催した前橋の美術と連動して開催した展覧会を「 Re:もう一つの前橋の美術」の継続展として今後は毎年1月にこのような形で開催してゆく予定です。

画廊主・梅津宏規

 
 

 

居城達志 CV

 

「Her chair 03」
S15 キャンバスにプリント アクリル絵の具
2021

 

井田昌昭 CV

 

「朝が来る」
F6 和紙、顔料、金箔、銀箔
2022

 

小野耕石 CV

 

「D.K.D.S.d. No.13」
38×28.5cm
油性インク、紙、アルミ、スクリーンプリント
2022

 

河内世紀一 CV

 

「Sounds, July.25.2022」
F3 パネル・紙・墨・色鉛筆・水彩・金泥・ペン
2022

 

木村真由美 CV

 

「カラ20160826(ウキヨタクシー )」
22×27.3cm シルクスクリーン・和紙・パネル
2022

 

小林達也 CV

 

「外へ話す/normal」
170×140mm
板に紙、鉛筆、色鉛筆、クレヨン
カゼインテンペラ、建材パテ、修正ペン
2020

 

澤田志功 CV

 

「モノリスの行方」
390×590×250mm
樟、黒檀、ブナ、アガチス材
2021

 

須藤和之 CV

 

「山の春」
F4
和紙 岩彩
2022

 

竹下修司 CV

 

「星月夜Ⅱ 」
F4
パネル 和紙 岩絵具
2022

 

永井里枝 CV

 

「3:07 a.m.」
F3
パネル、綿布、ピグメント、アルミ箔
2023

 

長沢明 CV

 

「アナトミー `23」
275×200mm
寒冷紗、石膏、岩絵具、アクリル
2023

 

林耕史 CV

 

「月が眠る山 2023 」
315x295x130 mm
楠 ス 、 タモ 、 金箔 着色
2023

 

広沢仁 CV

 

「放蕩息子 」
725×530mm
パネル、シルクスクリーン、蜜蝋
2018

 

藤原泰佑 CV

 

「天川大島町図 」
F6
パネル、和紙、アクリル、箔、顔料
2023

 

三輪途道 CV

 

「しじみの家族 おじい 」
17X29.5X28cm
脱乾漆 ,彩色
2022

 

山本豊子 CV

 

「月庭と遠近法 I」
310×310×20mm
パネル、紙、インク /コラグラフ
2022

 

 

 

Re:もう一つの 前橋の 美術 2023DM
 

 

 
尚、他作品や個展会場動画などは以下のブログからご覧頂けます
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 2022年画廊企画PART11尾花賢一展ナイトライダー  

尾花賢一 展 

― ナイトライダー ― 

 
2022年画廊企画PART11
 

尾花賢一 展

― ナイトライダー ―

 

「ナイトライダー#4」29.7×42cmインク、ワトソン紙 2022年

 
2022年12月10日[土] ― 18日[日]
AM10:30-PM7:00(13日火曜休廊・最終日pm5:00)
 

太田市出身、現在秋田公立美術大学助教で、第19回 令和3年度上毛芸術文化賞を受賞した尾花賢一氏の群馬初個展を開催します。
筑波大学芸術研究科油絵専攻修了後TDW ART FAIR審査員特別賞やLUMINE meets ART AWARD 2014準グランプリ受賞するなど活躍を続け、2018年アーツ前橋の地域アートプロジェクト:滞在制作を経て、翌年のアーツ前橋の企画展「表現の生態系 世界との関係をつくりかえる」に参加、彼のシリアスでありながら、実にコミカルで軽快なで奥深い世界に多くの人が魅了され、2021年には若手芸術家の登竜門と言われるVOCA2021にて、最高賞であるVOCA賞を受賞しました。
その後は、奥能登国際芸術祭2020+(石川)、「200年をたがやす」秋田市文化創造館、山形ビエンナーレ2022、国際芸術祭「あいち2022」、瀬戸内国際芸術祭2022と全国各地の代表的芸術祭に次々に招待出展され、この個展が本年最後の展覧会となります。
尾花の作品には、仮面をかぶった正体不明の覆面男がいたり、「表現の生態系」でみせた風男、「あいち2022」で見せたイチジク男などある種のキャラクターが登場し、その土地の営みや、伝承、土地の風景や歴史から生成したマンガ形式のドローイングや彫刻を制作され、虚構と現実を往来しながら物語を体感していく作品を探求しています。
今回の個展では「ナイトライダー」というテーマで群馬のあらたな切り口を見せてくれるのだろうと思います。

画廊主・梅津宏規

 
 

 

>尾花賢一CV

 

「「森の奥、そして」
229×315cm インク、ワトソン紙
2018年

 

「森の奥、そして」
77×48×22cm ェルトン、アクリル絵具
2018 年

 

「ナイトライダー」
89×130cm インク、キャンバス
2022 年

 

「ストリート」
17×17×44cm ジェルトン、アクリル絵具
2022 年

 

「ナイトライダー#3」
29.7×42cm インク、ワトソン紙
2022 年

 

 

 

尾花賢一DM
 

 

 
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