2019年5月18日 15:22 - CATEGORY:
画廊翠巒
2019年画廊企画PART3
アマダレ2019
― 菅野耕平・南裕里子・渡部加菜実 ―
▲「Flo」42X21X3.5cm 板材・綿布・アクリルエマルジョン・胡粉・他 2019 菅野耕平作
2019年5月18日[日] ― 26日[日]
AM10:30-PM7:00(火曜休廊・最終日pm5:00)
このグループ展は、5年前に東北芸術工科大学日本画領域の教授であり、自身も異彩を放つ日本画家として活躍する長沢明氏が、この画廊翠巒で個展を開催した縁から実現した、当画廊と長沢明氏による東北芸術工科大学大学院日本画領域を修了し、今後の制作に期待を寄せる若手作家の選抜による5回目のグループ展です。本展は、渡部加菜実、南裕里子の両名は、現在現役の大学院生になります。
“彼らの溢れんばかりの才能とその表現を発表する機会を、企画画廊で提供したい” との思いから実現したグループ展「アマダレ」 多くの美術支援者の厳しくも、暖かいご批評、そしてご高覧を賜われれば有り難く思います。
画廊主・梅津宏規
芸術の世界は必ずしも結果を伴うものではないが、たとえ結果がどうであれ、描き続けていくだろう彼等。 一つの方向を向き描き続ける作業は、雨だれが石を穿つ様と重な、ときには「描くべき意味」を飛び越え ていく。描くことが思考を超えた時にしか、見せることができない世界がある。私は芸術のフィールドに、 そんなプレイヤーに立ってもらいたい。 またアマダレは「!」の別名であることから、彼らが自分の世界を求める中で見つけた「!」を、僕らに も見せる機会になってほしい。
長沢明
菅野耕平>PF
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「grass」
31X25X2.5cm
木パネル・顔料・アクリルエマルジョン他
2017
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南 裕里子 >PF
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「ボレロ」
242X33.3cm
石膏地、水干、岩絵具 2019
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「雪(くるみ割り人形第二幕」
162X97cm
石膏地、水干、岩絵の具 2019
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「海と真珠」
15.8X22.7cm
石膏地、水干、岩絵の具 2019
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渡部加菜実 >PF
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「am0:00」
F100
寒冷紗、石膏、岩絵具、水干 |
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「まっくら」
F3
寒冷紗、石膏、岩絵具、水干、2019 |
2019年2月12日 21:46 - CATEGORY:
画廊翠巒
2019年画廊企画PART2
須藤和之 展
― CONSTRUCTION ―
「いぶき・日」650X1300mm 和紙・プラチナ・錫・岩絵具・膠岩彩
2019年2月16日[土] ― 24日[日]
AM10:30-PM7:00(19日火曜休廊・最終日pm5:00)
今回の個展では、「いぶき」と題し、日本画という、その表現がことさら 技術にかなりの比重で帰属するため、技術のあるなしで、作家が手にする表現の幅も奥行きも変わると言われています。
そこで今回は、一昨年のプラチナ顔料によるモノクロ世界を更に一歩進み、プラチナに錫(すず)、そして胡粉や墨に練り込み奥行きと幅のある、ある種の日本の美学「鼠」という日本の伝統色をベースに、空気中の微妙な湿気の変化により変わる気温や、色彩の微妙な変化、光のニュアンスさえも、敢えて引き算の美学の中から表現しようとする試みです。
「いぶき」というテーマと共に、色々な意味での「いぶき」がどのように作品に表現されているのか、是非ともご高覧ください。
画廊主・梅津宏規
>須藤和之PF
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「いぶき・星」 650X1300mm 和紙・プラチナ・錫・岩絵具・膠 2018
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「いぶき・雪」 650X1300mm 和紙・プラチナ・錫・岩絵具・膠 2018
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「かなた」 F6 和紙・プラチナ・錫・岩絵具・膠 2018
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「はるか」 F6 和紙・プラチナ・錫・岩絵具・膠 2018
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「やまの星」 F4 和紙・プラチナ・錫・岩絵具・膠 2018 |
須藤和之展2019 DM原稿
2019年1月10日 1:35 - CATEGORY:
画廊翠巒
2019年画廊企画PART1
久保 繁 展
― マ・リベルテ ―
「ロゼワイン」 F10 キャンバス、ミクストメディア 2019
2019年1月19日[土] ― 27日[日]
AM10:30-PM7:00(22日火曜休廊・最終日pm5:00)
湘南・逗子にアトリエを移し数年、サーフィンをはじめ様々なことに挑戦しつつも、より奔放に自由度が増す久保繁という作家の生き様そのものが、着実に作風にも反映しているような気がします。
そんな観る者の心が開放されるかのような、清々しく、半透明な世界をごゆっくりご覧ください。
画廊主・梅津宏規
>DM_宛名面02
>DM_写真面
>久保茂PF
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「光踊る街 I」
F10
キャンバスにミクストメディア 2019 |
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「海辺の2CV」
SM
パネルにアルシュ、水彩
2019 |
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「光の散歩道」
SM
パネルにアルシュ、水彩
2019 |
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「庭の日日草」
F3
パネルにミクストメディア
2019 |
2018年12月5日 8:20 - CATEGORY:
画廊翠巒
2018年画廊企画PART8
柿崎さえみ 展
― quotidient ―
「ネコトリ」F8 和紙、顔料、コンテ 2018
2018年12月08日[土] ― 16日[日]
AM10:30-PM7:00(火曜休廊・最終日pm5:00)
札幌生まれで、現在相模原市在住の若手画家、柿崎さえみの当画廊では初めての個展を開催致します。2016年、2017年と当画廊の企画グループ展「アマダレ」に参加、大変好評を得たことを切っ掛け
に、今回個展を開催することになりました。
東北芸術工科大学在学中には、日本画主要3団体の一つ、創画会で春季展賞を受賞し注目され、卒業の際には優秀賞を受賞。後に東京芸術大学大学院に進学、大学院日本画専攻修了時には東京医科歯科大学奨励賞を受賞し、現在は日本画という枠を超え、日本画材以外の様々な画材も使用しながら独自の世界の構築を試み、様々な企画G展や個展を通して発表を続けています。
今回の個展のテーマは「quotidian(日常)」日々の生活の一場面が彼女の脳裏によって色彩も形も柿崎色に変換され、絵画画面に映し出されていく。そのなんとも懐かしくもあり、しかし現代的な感性の中で醸成された独特の空気感や魅惑的な曖昧さは、多く鑑賞者を柿崎ワールドに次第に引き込んでいきます。
本展では新作を中心に、ミクストメディアによる作品を展示、ご高覧頂きます
画廊主・梅津宏規
私は、作品を制作するにあたって「ドローイング」という行為に、非常に重きを置いています。
私にとってのドローイングとは、そのものの形を追うスケッチ的なことでは無く、その場所で感じた色や形、そして空気感、そこで得られたものを頭で深く考えずに、体を大きく使って紙に写す、という行為のことです。これらのドローイングは、基本 人に見せる為に描くのではなく、非常に主観的で衝動的であり、概念を払拭することを目的とした「グラフィティ(らくがき)」に近い行為です。
ドローイングから得られたものを、一枚のパネルに再構築させていきます。ここで初めて、見る側(第三者)のことを意識します。それは五感で入ってきたものを、世の中から受けるイメージ(物質、生き物、景色)へと変換させる作業とも言えます。例えるなら壁のシミや、影を見つめていると、突然それが動き出したり、生き物に見えたりすることがありますが、それと同じで、ドローイングという感覚的で不確かなものに、実際に存在する偶像を当てはめていき、それらを確かな形にし、画面を構築します。
そして和紙、水干などの日本画画材を中心に、表現の幅を広げる為にコラージュをしたり、その他の画材を併用して、様々なマチエールを作っていきます。
このような作業をすることで、現実と想像のはざまのような、唯一無二の世界観を生み出そうと試みています。
また、私の絵には生き物が度々登場します。それは衝動という大きなエネルギーを擬態化したものであり、同時にそのエネルギーを生み出した私自身でもあり、主観的なドローイングを再構築させ「衝動」を形にして、私の作品となっていきます。
柿崎さえみ
柿崎さえみ KAKIZAKI Saemi PF
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「sunday morning」
F120
和紙、顔料、コンテ
2018
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「サーカスのユメ」
F3
和紙、顔料、コンテ
2018
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「トリネコ」
S50
和紙、顔料、コンテ
2018
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「ウラオモテ」
F0
和紙、顔料、コンテ
2018
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「motherⅡ」
SMS
和紙、顔料、コンテ
2018
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DM_宛名面
DM_写真面
2018年10月13日 2:36 - CATEGORY:
画廊翠巒
2018年画廊企画PART7
小林和史展
― 漂泊 ―
「漂泊003」600X600x100mm
Floating 和紙、墨、胡粉、金箔、金粉、銀箔、銀粉、銅粉、顔料、漆、樹脂、ステンレス針、木、他 2018
2018年10月13日[土] ― 21日[日]
AM10:30-PM7:00(火曜休廊・最終日pm5:00)
4年ぶり5 回目の小林和史による個展を開催します。
一枚の紙を巧みにはさみ一本で切り出し、造形的に本物と見まがうほどリアルに立体化する昆虫造形・・・ そう思われがちだが、実は作家は“元々 昆虫づくりというよりは、普遍的な人間の有様を表現して来たつもり”だと言う。
そして今回の個展では、人間の立ち位置から考えたいと思っていると・・・。
今回のテーマは『漂泊』。 彼にとって漂泊は漂白でもあり、社会がフラット化すると共に、私たち人間は色を失っていく。 あの松尾芭蕉の奥の細道「漂泊の思ひ」を想起するほどに、昔から人間は幾多の場面でさまよいながらも、しかし常に変わることなく、ある意味“昆虫”の如く普遍的であり、これもまた人間の性なのかもしれない。
全体同一性に観る、実は固有の微妙な差異を見出すことの重要性が、彼の作品から静かなメッセージとして発信されているような気がするのです。
画廊主・梅津宏規
「標 本」というスタイルを作品にとりいれたのは、今回 初めての試みでした。
永年にわたり 昆虫をモチーフに作品を創り続けてまいりましたが、昆虫のカタチやその質感そして有様は、 イコール 人間の 嘘のない本質的な姿 として表現 してきたつもりです。改めて標本というカタチにしてみますと人間の普遍的な群像劇が観えて来ます。
例えば「三十三間堂」のおびただしい千手観音立像を前にした時の衝撃は 今も鮮明に思い起こされます。人間の本質は姿カタチや観点を変えるコトによって 鮮やかに炙り出されてくると思うのです。
僕の父親は、僕が産まれる前から その人生を昆虫採取に投じました。僕の創作の始まりもその影響です。
父親亡き後、当然のごとく僕がその膨大な標本箱を受け継ぎました。艶やかな蝶類から目には見えないような微細な甲虫類までピンでとめられ保存されています。採取した年、月日、場所が小さなラベルに記載され、その全ての個体に付けられています。これを見れば、父親がいつ何処で何をしていたか?…が 虫 というカタチを通して判ります。言い換えれば標本は集めた人間の日記であり、感度や想いの記録とも云えるのです。
例えば僕が産まれる以前、若き日の父親がこの蝶を追い求めて、僕の知り得ない在りし日の野山を駆け巡る姿が、まるで映画を観るように蘇ってくるのです。標本たちは半世紀以上の時間を経て限りなくゆっくりと色褪せ、モノクロームに近づいて行きます。それゆえに、より本質性を増している気がするのです。
僕にとって、父の遺した標本箱はタイムカプセルであり、タイムマシンのようでもあります。
小林和史
小林和史 KOBAYASHI Kazushi PF
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「漂泊001」
600X600X100mm
和紙、墨、胡粉、金箔、
金粉、銀箔、銀粉、銅粉
顔料、漆、樹脂、
ステンレス針、木、他
2018
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「漂泊002」
600X1200X100mm
和紙、墨、胡粉、金箔、
金粉、銀箔、銀粉、
銅粉顔料、漆、樹脂、
ステンレス針、木、他
2018
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「漂泊004」
200X400X100mm
和紙、墨、胡粉、金箔、金粉、
銀箔、銀粉、銅粉
顔料、漆、樹脂、
ステンレス針、木、他
2018
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「漂泊019」
200X200X100mm
和紙、墨、胡粉、金箔、金粉、
銀箔、銀粉、銅粉
顔料、漆、樹脂、
ステンレス針、木、他
2018
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小林和史展2018DM